日本公演ばかりか、韓国公演もキャンセルしたポール・マッカートニー(71)。ウイルス性炎症がその理由とされているが──。
「ここ日本ですばらしい時を過ごして以来、また演奏できることをとても楽しみにしていました」
17日の東京・国立競技場公演をはじめ、4公演17万人動員のコンサートツアーを行う予定だった元ビートルズのポール・マッカートニー。体調不良を理由に全日程が中止になったことで、こうコメントしたのだった。音楽関係者が語る。
「明らかになっているのは、医師からウイルス性炎症と診断されたことのみです。原因や感染経路、現在の病状については、ポールの側近しか知らないそうなんです」
心優しき日本のファンたちは、中止になったツアーの看板を見つめながらポールの体調を心配していたが──。大手広告代理店社員が声を潜めて言う。
「初日の公演が中止になった時、『二日酔いが原因』との情報が出回った。しかし、その後ポール側が強硬に否定してきました」
真偽の程を確かめるために、来日からのポールの足取りを振り返ろう。15日夜、羽田空港に降り立ったポールは、ホテルに直行している。16日には、入念なリハーサルが行われる予定だったが現場に現れず、突然姿を消したというのだ。
「前回の来日時にはナンシー夫人が一緒にいて、見張り役になっていました。しかし、今回は夫人の来日が遅れ、ポールにとってこの日だけ監視役が不在でした。ポール側は、消えた時点ではすでに体調が悪かったと主張していますが‥‥」(前出・広告代理店関係者)
いみじくも、この日深夜、港区・六本木を中心に、ポールの目撃情報が報告されている。妻の監視の目をかいくぐり夜の街を満喫していた可能性は高い。前出・音楽関係者が語る。
「港区のある高級料亭はフェイスブックにポールが来店したことを書き込んでいました。菜食主義者のポールが魚に醤油をつけずに食べたという具体的なものでした。やはり、深酒をして体調不良になったというのが真相のようです」
現場になった店は、騒動が拡大すると書き込みを削除している。何よりポールは、日本公演の“ドタキャン常習者”なのだ。
「75年の単独来日から6ツアー42公演を行っています。しかし、このうち19公演が中止になり、3公演が延期です。日本でのドタキャン率はかなり高い。ハッキリ言って日本をナメてますよ」(前出・広告代理店関係者)
オークションでは25万円もの高値でチケットが売買されており、大規模会場の使用中止によって、主催者らが抱えた代償は計30億円にも上るというのだ。
「声が出ないほど具合が悪いという話も出ましたが、普通に話しています。通常、大きなイベントには保険をかけるのですが、酒が原因では下りない。だから、体調不良でなければならないのです」(前出・広告代理店関係者)
66年、ビートルズ初来日の時には武道館を満員にしたが、実際に演奏したのはたったの30分。今回はそれ以来の武道館興行ということで期待が高まっていたのだが‥‥。芸能レポーターの石川敏男氏が言う。
「有名外国人タレントを招聘する際、日本では過度にチヤホヤしてしまう。他国ではそこまでしてくれないので、日本では遊びのついでに仕事をする感覚のアーティストは多い」
深酒情報を知った被害者たちからは、「YOUは詐欺しに日本へ?」という絶望の声が上がっている‥‥。