来春のセンバツ出場をほぼ手中にした清原和博氏の次男に続き、長男も11月7日から始まる東京六大学野球の「新人戦」に、父と同じ「4番・ファースト」を背負って出場する見通しだ。
和博氏の衝撃のドラフト会議から37年、電撃薬物逮捕から6年。一時は心ない退学の噂まで飛び交った「清原兄弟」は苦難を乗り越え、最高の野球人生を謳歌している。
7日に開幕する東京六大学「フレッシュトーナメント秋季大会」は、六大学野球部の1、2年生が2ブロックに分かれて順位を決める「新人戦」。今年、慶應義塾大学2年生の清原正吾選手にとっては、来季以降のレギュラーの座をアピールするラストチャンスになる。
正吾選手は日本ハム・清宮幸太郎と同じ、強豪リトルリーグ「オール麻布」に在籍していたが、慶應義塾普通部に進学したタイミングで、和博氏が逮捕。大学野球部に入部するまで、野球から遠ざかっていた。
代わりに取り組んだアメフトでも非凡な才能を発揮して、一躍、全国区の有名選手に。名門クラブから声もかかったが、大学進学を機に、再び野球の道へ進んだ。
「6年間のブランクがあっても、目を見張るのは長打力です。全国の大学や社会人チームと対戦する夏季オープン戦では、上級生に混ざってほぼ全試合に出場。両親から譲り受けた身長189センチの恵まれた体格で、盗塁にも意欲的ですよ」(アマ野球担当記者)
母親でモデル兼実業家の亜希さんが出した著作「家、ごはんと野球」は重版決定。弟の勝児選手は1年生ながら慶應義塾高校野球部でスタメン入りし、来春の選抜高校野球大会出場の選考基準となる、秋季関東大会ベスト4入りに貢献した。この秋、なにかと活気づく清原家の締めとして、正吾選手のクリーンヒットに期待したい(なお、早慶戦の第3戦があった場合は、日程順延があるという)。