女優・沢尻エリカ(28)の8年ぶり主演作となった、連続ドラマ「ファースト・クラス」(フジテレビ系)が話題を呼んでいる。彼女が演じるのはファッション誌の「ひたむきな編集者」なのだが、“エリカ様”の地が復活しやしないか。現場は戦々恐々だというのだ。
これまで「別に‥‥」を筆頭に、高飛車言動を繰り返してきた沢尻が、特殊な業界における女たちの意地の張り合いに巻き込まれ、ネチネチといじめられてしまう──。ガラリとイメージチェンジをしたものである。
一方、沢尻をいじめる面々が、トップモデルを演じる佐々木希(26)であったり、編集者役の菜々緒(25)だったりするのだが、現場の状況をドラマ関係者がこう明かす。
「マネジャーやスタッフは撮影以外で3人を近づけないように配慮していますね。沢尻が佐々木や菜々緒と絡む状況は多いのですが、台本もなるべく相対するシーンを減らしたそうです」
そこまで気を遣わなければならないのか。いや、少なくとも沢尻と佐々木は因縁を抱えていたのである。
「4年前、2人はファッションショーで共演したのですが、舞台裏で沢尻さんが佐々木さんに『あんた誰?そこ邪魔!』と言い放って、一触即発になったといいます。だから今回、女優としてプライドの高い沢尻さんが佐々木さんの“大根”ぶりにブチ切れないか懸念されていた」(芸能プロ関係者)
菜々緒に関してもこんな声が聞こえてきた。
「以前は佐々木さん並みに“大根”と言われていましたが、実は女優として評価が急上昇中なんです。プライドの高いイヤ~な女を演じさせたら天下一品で、周囲に『私はこれからもダークサイド!』と宣言しているほど。現場でも女優然として、新人マネジャーを顎で使っていますよ。靴を履く際も『ほら、靴!』などと指図していましたから、沢尻さんと衝突でもしたら、派手な展開になりそうです」(別のドラマ関係者)
しかし、よほど現場はピリピリしているかと思いきや、なんと沢尻は2人に対して静観の構えなのだという。
「沢尻さんが穏やかなんです。昨年末に高城剛さんとの離婚が成立したことで丸くなったのかもしれませんね。かつては遅刻や早上がり、あげく酔っ払って現場入りして、スタジオ内に『DJブースを作れ』なんて騒いでいた彼女が、ファンから頼まれた写真撮影にも笑顔で応じているそうですからね」(フジテレビ関係者)
一見、現場は和やかな雰囲気に包まれているようだが、それもひとたび仮面を剥げば様相は一変するのだという。
「本格的な女優再開だけに、沢尻は撮影開始前からやる気満々でした。表向きは共演者やスタッフに気を遣うなど、“脱・エリカ様”をアピールしています。ただし、撮影が進むにつれて本来の素顔が出てきているんです」(前出・ドラマ関係者)
そのほうが沢尻らしくはあるのだが‥‥。
「積極的にインタビュー取材にも応じていますが、機嫌しだいでは『何でそれ答えなきゃいけないんですか?』などと、以前同様に吐き捨てることもあったとか。佐々木や菜々緒とのバトルが勃発しないのも彼女らを完全に見下しているため、話もしたくないだけのようです。2人も本気の沢尻には対抗できないみたいで、距離を置いていますしね」(前出・ドラマ関係者)
まるで劇中ヒロインのイメージと真逆な“いつもの沢尻”が復活したようだ。芸能評論家の三杉武氏もこう話す。
「沢尻が“いい子ちゃん”を演じるというキャスティングは失敗だった気がします。ダイエット薬を大量に飲むカリスマモデル・佐々木に沢尻が、『あなたは“薬”に頼らないで大丈夫』などと忠告するシーンがあったのですが、逆のほうがしっくりいったでしょう」
あれだけ批判したにもかかわらず、みんなは素の“エリカ様”を待っていたのかもしれない。