恐喝や詐欺が横行するなど、問題視されているパパ活の現状。そんな中、深刻化しているのが、個人を仲介するパパ活斡旋業者の増加である。業者を利用して女性を紹介してもらった、都内在住の40代男性が打ち明ける。
「斡旋業者はおよそ300人程度のパパ活女子を管理していて、入会金10万円、女性を1人紹介してもらうたびに3万円の紹介料を払います。好みのタイプを伝えると、仲介役の男から女性の写真が送られてきて、そこから選ぶ仕組みになっていました。こちら側も写真を送って、相手の女性も了承したら、マッチングができる。女性の料金はオトナ(肉体関係アリ)で3~5万円。これまで3人の女性を紹介してもらいました」
マッチングアプリやSNSにいるパパ活女子は写真とまるで違う風貌だったり、未成年や美人局などの不安もあると、この男性は語る。その点、斡旋業者は管理されているので安心なのだと。
はたして、本当にそうなのか。「オトナの関係」目的の女性をSNSで勧誘したり、客側の男性を勧誘するキャッチ、それらを斡旋する周旋行為は法令に違反する。つまり、1人が捕まれば、芋ヅル式に逮捕されてしまう恐れがあるのだ。
また、病気などのリスクが全くない、とは言い切れない。10月23日、今年の梅毒患者報告数は全国で1万141人(速報値)となり、現在の調査方法になった99年以降、初めて1万人を超えた。その背景にはSNSで出会った不特定多数との性行為がある、との指摘もある。パパ活も例外とは言えないだろう。
そうしたリスクを考えると、性サービス店に行く方がはるかに安全でリーズナブルだとも感じるのだが…。
それでも男性がパパ活を好むのは「女性が素人だから」という理由だ。もはや素人とプロとの境界線が問われる状況になっているが、求める男性がいる限り、パパ活も斡旋業者も消えることはないだろう。