今シーズンの巨人のチーム成績を見れば、防御率3.69はリーグワースト1位。そして失策数は82で、阪神の86に次ぐワースト2位だった。特に失策数は、昨年の45から飛躍的に増えたことがわかる。野球は守りから、と言われるが、2年連続のV逸とBクラスに沈んだのも仕方のない数字ではないか。
「岡本選手もあんなに失策が多いとは思わなかったですよね」
思わずこぼしたのは、熱狂的な巨人ファンのフリーアナ・徳光和夫だ。11月3日に更新したYouTubeチャンネル〈徳光和夫の人生ジャイアンツ【日テレジータス公式】〉で、巨人の練習場を訪れて原監督にインタビューを行った様子が紹介されたのだが、その際のセリフがこれである。
さて、原監督はどう答えたか。これがなんと、
「和真は昨年のCS(クライマックスシリーズ)前に肉離れしたでしょ。あれが尾を引いて…まぁ、この秋はとにかく体作り。バッティングがどうとかこうとかじゃない。とにかく三塁手、曲がりなりにもオレも守ってきた。長嶋さんという素晴らしい三塁手もいた。ホットコーナーを守る上においては、『和真、このままでは来季はサードを守らせることはできないよ』と。そこは今、必死に取り組んで、練習を含め、やっている。動けない三塁手はダメですね」
岡本の失策数は、昨季の4に対し、今季は8。チームの失策数と比例するように倍増した。
ちなみに原監督は現役時代、初めて三塁手に専念した84年の失策数は14。翌85年は9で、いずれも今季の岡本より多い。ミスターにしても、失策数が2桁を割った年は一度もない。
岡本は、突き付けられた高い壁を超えられるか──。
(所ひで/ユーチューブライター)