またしても大炎上だ。ネプチューンがMCの情報バラエティー番組「ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)のことである。
11月26日の放送で、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」のパンケーキを審査員が「古い」「家でも焼ける」と酷評。それがあまりの物言いだったからだ。この番組の大炎上といえば、今年1月1日の特番で「ファミリーマート」の和風ツナマヨを酷評したことでも物議を醸したのだが、
「パンケーキというのは、老若男女に愛される家庭料理です。万人ウケする、変わらない味であることが重要なパンケーキに一体、何を求めているのか」
こう言って首をかしげるテレビ関係者は、続けて、
「審査員はミシュランの星つき一流料理人と銘打っていますが、ミシュラングルメガイドは、フランスが自国ワインを売るための広告コンテンツにすぎません。だからフランスワインを大量にお買い上げしてくれるお得意様の、フレンチシェフへの評価は大甘であることは、業界では周知の事実です。今回は『失礼ながら、家でも焼ける』と言い放った、東京・白金のフレンチレストラン『アルゴリズム』の深谷博輝シェフに批判が集まっていますが…」
深谷氏の店は創業5年、1日8人しか客を取らず、その日に仕入れた食材でメニューを決めるという高級店だ。飲食店関係者が言う。
「独創的な料理に定評がありますが、裏を返せば、定番フレンチを食べ飽きた有閑人にウケる店とも言える。それに対してロイヤルホストは全国に200店舗以上、70年の大阪万博では米国ゾーンに出店した歴史があります。歴史の浅いオーナーシェフらが集まって、老舗外食チェーンの家族向けメニューを論評すること自体、畑違いなのでは」
むしろ、そうしたプロフィールの料理人をキャスティングする番組側の問題だともいえるし、出演する料理人は、求められる「演出」に従って発言している側面もあろう。
だがこれにより、番組危機が訪れる可能性について、前出のテレビ関係者が言う。
「1月1日の特番で『ファミリーマート』の『和風ツナマヨおにぎり』を取り上げた際は、『イタリアンの鬼才』なる審査員シェフが、試食を拒否する酷評をしたことで大炎上。これ以降、女性視聴者が離れていきました。特に顕著なのは20歳から34歳の世代で、視聴率は3%に落ちたといいます。今回、18歳未満は入店不可のシェフが、子供が好きなファミリーレストランのパンケーキにダメ出ししたというのは、番組にとって致命傷になるかもしれません。女性視聴者から愛想を尽かされているところに、消費が冷え込む中でもファミリーレストランに家族連れで来店できる、購買力のあるファミリー層の怒りを買ったとなれば…」
一般大衆の動向や、いかに。