嵐の二宮和也が来年公開予定の映画に主演することが、関係者への取材でわかった。17年にビートたけしが書下ろした恋愛小説「アナログ」(新潮社)が原作。11月から都内を中心に撮影がスタートしている。芸能関係者が解説する。
「デジタル化が進む現代社会に、互いの素性や連絡先を知らない『アナログ』な男女が惹かれ合う、純愛ストーリー。主人公がひと目惚れしたミステリアスな女性を、波留が演じます。小説はどこかクスッと笑えるユニークな比喩表現と、思わずホロりと涙してしまう感動シーンなど、緩急巧みな名作。それだけに関係者の間で、映像化を待ち望む声は多かった」
そんな話題作の撮影現場をキャッチしたのは、11月上旬の日中である。銀座コリドー街の立ち飲み屋に二宮と桐谷健太、浜野謙太の姿があった。親友役らしい3人が、軽妙なアドリブ劇を繰り広げている。映画製作関係者が明かす。
「今回の撮影は、台本にあるセリフが終わっても、5分間ぐらいカットがかからないことが常なんです。『台本12ページ分くらいあったよ』と二宮さんがヘトヘトになる場面もあったほど。時には桐谷さんが二宮さんに猥談を語らせようとして『何年ぐらいヤッてないの?』と尋ねるアドリブもありましたが、『なんでお前に教えなきゃいけねぇんだよ!』と間髪入れずに切り返し。すぐさま浜野さんが『最後にヤッたの、いつ?』と聞いても『忘れた』とそっけない返事でした。男同士の悪ノリトークで軽口を叩きたい場面だったかもしれませんが、周囲には製作スタッフ十数人に加えて、エキストラが数名いた。クローズドな撮影現場とはいえ、下手なことを口にしないあたり、さすがはアイドルですね」
それでも撮影が小休止に入ると、二宮が所属事務所のお家騒動を憂う場面があった。
「休憩時間には、共演者と時事ネタで大盛り上がりでした。が、やはり一番の話題は、所属事務所の子会社『ジャニーズアイランド』の社長だった滝沢秀明氏が電撃退社したこと。『ジャニーズJr.の会社なんだ』『ウチは特殊な会社なんだよね』と二宮さん自ら、丁寧に概要を解説。新社長に就任した井ノ原快彦についても『イノッチが就任したでしょ。身内からイジってあげないと、他も触れづらいよね…』と複雑な胸中を明かしていました。言わずもがな、新体制を支えていく心づもりなのでしょうね」(前出・映画製作関係者)
瓦解が進むジャニーズ事務所を救うのは、はたして──。