12年のロンドン、16年のリオデジャネイロ五輪金メダリストの体操男子・内村航平が、23年から日本体操協会の理事に就任する見通しであることが、本サイトの取材で分かった。来年1月初旬に正式決定次第、発表される予定だ。
内村は今年1月の記者会見で、現役を退くことを発表。3月には引退興行「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」を東京体育館で行った。今後は後進の指導にあたるが、体操界の「顔」として権限を与え、深く関わらせることになる。
「内村の女性人気は断トツ。今でも一定数の固定ファンがいることは、よく知られています。世間一般に体操競技を知ってもらうには、この上ない広告塔だろう」(体操関係者)
しかしながら、懸念材料もある。今年1月、日体大体操部の後輩だった夫人との別居トラブルを「週刊文春」に報じられていたからだ。
それによると、内村が夫人の料理にいちゃもんをつけて、宅配で食料を調達するなど、傍若無人ぶりを発揮していたという。前出の体操関係者は、
「続報がないのは非常に気になるところで、その後、修復したかどうかもよく分からない。その状況で理事就任となれば、スキャンダルが再燃する危険性を秘めている」
リスクを負ってでも体操界のキングを要職に就かせるあたり、体操協会のセンスのなさが目立つのである。