令和の時代、お正月に家族で遊ぶものといえば、もっぱらニンテンドーSwitchやプレステなどのテレビゲーム。最近はボードゲームも流行っているようです。昭和のお正月は双六、福笑い、かるた、百人一首、そして、トランプ、人生ゲームあたりが定番でした。ちなみに私がよく遊んだのは「花札」です。
そういえばあの頃、任天堂は「花札」の会社でした。ファミコンが生まれる前の話です。「犬も歩けば棒にあたる」よりも「猪鹿蝶」を愛する小学生。それが私です。桜や菊や紅葉など、季節の花と動物の組み合わせがなんともおしゃれで、お気に入りでした。あっ、もちろんお金は賭けてませんよ。「健康花札」です(笑)。
ちなみに「花札」は「花かるた」とも呼ばれています。「かるた」というと「犬も歩けば~」や「論より証拠」の「いろはかるた」を思い浮かべる人も多いでしょうが、もともとは安土桃山時代にポルトガルから伝わったカードゲームを意味する「carta」=「カルタ」が語源。その後、賭博に用いられることが多くなった「かるた」は、江戸時代に禁制となります。
そんな中、取り締まりの目をかいくぐるため、札に絵柄を用いるようになり、私たちがよく知る現在の花札の原型ができたとか。しかし、そうして生まれた花札も1816年、江戸幕府によって禁止されます。それは明治維新以降も引き継がれ、1886年にようやく解禁されました。
そんな歴史を持つ「花札」が、このたびなんと、巾着やポーチなどの小物入れになりました。それがこちら、ターリン・インターナショナルから発売のカプセルトイ「花札ぽーちこれくしょん・花合わせ」です。
1回300円全8種類。写真上段左から【1】「月札巾着」、【2】「役札巾着」。下段左から【3】「松に鶴ぽーち」、【4】「桜に幕ぽーち」、【5】「芒(すすき)に月ぽーち」、【6】「萩に猪ティシュケース」、【7】「紅葉に鹿ティシュケース」、【8】「牡丹に蝶ティッシュケース」というラインナップです。【1】と【2】は名前の通り巾着になってまして、【3】【4】【5】はジッパー付きのポーチ。【6】【7】【8】はポケットティッシュのケースとして使えます。
なにせ、ポーチは揃えば「三光」、ティッシュケースが揃えば「猪鹿蝶」(どちらも花札のゲームの一種「こいこい」の役ですね)になるわけですから、こりゃもう激アツです。カプセルトイのハンドルを回す手にも力が入ってしまいました。
今回、めでたくコンプリートいたしましたが、もしこれが本物の花札の枚数と同じ48種類の図柄で販売されていたらと考えると、ゾッとします。「猪鹿蝶」が揃った時は、おもわず「やったー猪鹿蝶!」と叫んでしまいました。
しかし、見れば見るほど「花札」って洒落たデザインをしていますね。このお正月は久々に「花札」でもやるとしますか。
(カプセルタロウ)