ディズニー映画「アナと雪の女王」が興行収入200億円超えの大ヒットを記録。日本版の主題歌や挿入歌も好評で、早くも大みそかのNHK「紅白歌合戦」の目玉として浮上している。ところが、あの人気女優は文字どおり女王さながらにプライドの高さで周囲を圧倒しているという──。
今、音楽業界内では「NHKが『紅白』で『アナ雪』の特別企画枠を用意するのでは」との観測が流れている。
「アナ雪」が特別企画枠となる要因には、同映画の日本版楽曲に複数のアーティストが関わっているという事情があげられる。
主題歌「Let It Go~ありのままで~」を歌っているのはハーフ歌手のMay J.(26)だが、劇中ではアナの姉・エルサの声優を務める女優・松たか子(37)も同曲を披露。さらには、主人公・アナの声優を務める女優・神田沙也加(27)も挿入歌「生まれてはじめて」を歌っており、演技とともにその歌声が高く評価されているのである。
そうした中、早くもMay J.は、「スケジュールは今から空けています。手帳には仮で『紅白』と書いています」と発言するなど、出場に色気を見せて、駆け引きを開始した。ところがこんな声も出ている。
「『アナ雪』を目玉にしたいNHKサイドは『May J.だけでは弱い』と判断しているようです。彼女はバラエティ番組のカラオケ企画でブレイクし、カバーソング中心の活動で、オリジナルのヒット曲もない。1曲単位で購入できる配信チャートを見れば、世間も長らく独占1位をキープし続けた松の出演を望んでいるのは明らかですね」(某レコード会社幹部)
結局、特別企画枠での3人のコラボが有力視されているのだ。が、松サイドが3人での共演に難色を示しているというのである。
「最近、音楽活動から距離を置いていたことで、『私なんか、とてもとても』と、表向きは謙虚な姿勢を示している一方で、NHKには『紅白出場条件』について『ソロでしか歌わない』と突きつけているそうです。女優として確固たる地位を築いた彼女にとって、“格下競演者”2人と一緒にされたくはないというプライドの問題なのでしょう」(前出・レコード会社幹部)
歌舞伎界の名門に生まれた、松のプライドの高さは広く知られている。
「最近も、7月から放送される木村拓哉主演の『HERO』(フジテレビ系)続編の出演オファーを『何で、あっちのスケジュールに合わせなきゃいけないの!』と蹴ったといいます」(某芸能プロマネジャー)
そんな松も吹き替えで姉妹を演じた神田とは、バラエティ番組や、インタビュー取材などで共演しているが‥‥。
「番組では、神田が『早くお会いしたかったです!』と松に気を遣っているのがアリアリでした。神田はツイッターでも〈松さんみたいなお姉さんがほしい、いや松さんがいい!〉と媚を売るようにつぶやいていたほど。対する松は、それが当然とばかりに冷めた対応ばかりでしたからね」(前出・芸能プロマネジャー)
自身同様に、ミュージカル経験女優として目をかけてもいい神田に対してさえこのありさまでは、実績の乏しいMay J.にはさらに厳しい目が向けられているとも。芸能評論家・三杉武氏が語る。
「May J.さんの所属レコード会社は『紅白』出場を相当後押ししているようですから、松さんサイドが共演に難色を示すようであれば、ひと悶着起きそうですね。最悪、松さん抜きでの特別企画という可能性もあります。多くのファンは松さんの歌声も聴きたいのでしょうけど‥‥」
はたしてNHKは、雪山のように高い松のプライドを大みそかまでに氷解させることができるのか!?