大ヒットドラマの続編に異変発生である。キムタクの横には松たか子がいるはずだったのに。本人たちの心身をヘロヘロにさせる男女スキャンダルの数々には圧倒されるばかり。個性的なバーテンダーならずとも「あるよ」とつい興奮してしまいそう‥‥。
7月14日に放送された、木村拓哉(41)の主演ドラマ「HERO」(フジテレビ系)の初回が26.5%という高視聴率でスタートした。01年に第1作が公開された、破天荒な検事が活躍する大ヒットドラマの続編である。当時、最終回では36.8%という驚異の視聴率を記録。07年に公開された映画版でも興行収入81億円という好成績を残している。ファンが待ちに待ったシリーズが復活したのだから、話題を呼ぶのも当然だろう。
とはいえ、好調なスタートとは裏腹に、今作に違和感を覚えるファンも多いはず。というのも、シリーズを通じてヒロインを務めてきた、松たか子(37)が出演していないのである。
「続編を制作するにあたって、キムタクサイドの意向も松の出演が第一条件だったんです。当初は4月スタートで企画されていたのですが、スケジュールが合わせられないということで松が断った。そのため7月へと時期をズラして再びオファーしたのですが、表向きはやはりスケジュールを理由にして蹴ったといいます。それなら続編はお蔵入りとなってもよさそうなものですが、視聴率低迷で何とか大ヒットシリーズを放送したいフジテレビのゴリ押しもあって、7月スタートでまとまった。松に断られたキムタクサイドは、06年に放送された特別編でも登場した、お気に入りの綾瀬はるか(29)を希望したのですが、こちらも断られた。結局、“代打の代打”でヒロインは北川景子(27)になりました」(広告代理店関係者)
それにしても気になるのが「表向きはスケジュールが合わないことを理由にした」という表現である。ある意味では、スケジュールについては表向きどころか、松の本音も見え隠れしているというのだ。
「キムタクの共演者は彼のスケジュールに合わせなければいけないため、振り回されるんですよ。撮影期間中、別の仕事を入れようにもキムタクのスケジュールが優先されてしまう。松は続編の出演オファーに『なんで、あっちのスケジュールに合わせなきゃいけないの!?』と吐き捨てていたそうですよ」(芸能プロマネジャー)
本人が理不尽な要求をしているのではなく、あくまで周囲が天下のキムタクに気を遣うあまり、共演者らとの折り合いが悪くなる状況が生まれてきたというのだが、前出・芸能プロマネジャーはこう続ける。
「台本の手直しが多いですね。出来上がった初稿段階で変更される時はまだいいですが、撮影が進んでも、キムタクより目立ちすぎる共演者が出てくると、『なんで、この子のほうが目立ってるのよ』と台本を変更して撮り直させたことまであった。今回、松さんに限らず、阿部寛さん(50)や大塚寧々さん(46)など、前作出演者の多くが姿を消したのもそのためでしょう。一方で、キムタクも10年公開の『月の恋人~Moon Lovers~』(フジテレビ系)以来、主演ドラマの平均視聴率は20%を切っており、あまり共演者らに要求できる立場ではなくなったといいますが、それはすなわちキムタクと共演するメリットもなくなったということなのです」
特に自分で主演を張れる俳優、女優にしてみれば、引き立て役にうまみを感じないのだろう。まして松は女優として人一倍プライドが高いことで有名だ。
「キムタクが出演するドラマにW主演はなく、主演はあくまでキムタク1人ですからね。今や主演女優として映画各賞を受賞している松には“ナンバーワン女優”という自負があります。『小さなおうち』(松竹)で共演し、銀熊賞を受賞した黒木華(24)や、『アナと雪の女王』(ウォルト・ディズニー・スタジオ)の吹き替え版で共演した神田沙也加(27)とも一緒に並ぶことを嫌がったほどです。また、松はヘビースモーカーでも有名ですが、現在、キムタクは禁煙中で、彼の前でタバコを吸うのはNGになっている。スケジュールや行動をことごとく制限されることに、トップ女優は耐えられないでしょう。途中の回でゲスト出演というオファーもあったようですが、それも断っています」(ドラマ関係者)