テリー リラックス作戦は成功ですよね。すごく自然な表情が撮れてるから。撮影中、例えば、よつんばいなんかのセクシーなポーズの最中って、頭の中ではどんなことを考えているんですか。エッチなことを想像したりするの?
尾台 ある時はもう、演歌の世界にどっぷり入っていました。自分が流れてくる曲の主人公になって。
テリー なるほど。頭の中で物語をシミュレーションするんだ。
尾台 そうですね。だから演歌だと、あまりにも自分の思いがずっぽり入っちゃうので、カメラマンさんに「表情が暗くなる」って言われたんです。
テリー 歌の世界に気持ちが入りすぎちゃうと。
尾台 というか、演歌の世界よりも壮絶な人生を送ってきているので、そういう自分自身の生き様を思い返していると、やっぱり顔に出てしまうんでしょうね。だから撮影の後半は、カメラマンさんがノリのいい曲をかけられたんです。
テリー 明るくなれる曲。
尾台 そうそう。ラテン系とか、ちょっとクラシック的なのとか。そうすると、気分がスコーンと抜けちゃって、そこで腰の上がったポーズもばっちり決められました(笑)。
テリー なるほどねぇ。いったい、どんな壮絶な人生を送ってきたんですか。
尾台 話したらこの時間だけじゃ、まったく足りないですよ(笑)。
テリー その中でもひとつかふたつ、ピックアップすると。
尾台 やっぱり‥‥スキャンダルになったことですよね。
テリー 俳優の寺田農さんを、婚約不履行で訴えたことですね。これはもう和解したんですよね。
尾台 はい。
テリー 寺田さんと何年おつきあいしたんでしたっけ?
尾台 丸々10年です。
テリー 寺田さんが若い女性と結婚したことは、ある日突然知ったんですよね。
尾台 寝耳に水でしたね。だって、前日まで、普通に女房として電話をしていましたから。その翌日にテレビを見た友人からのメールで知ったので、頭がおかしくならないほうが難しい。
テリー 別居婚という感覚だったんですよね。
尾台 そうですね。
テリー エッチなんかはどうでした?
尾台 それはね、あんまりしなかった。
テリー この体があるのに、しなくちゃまずいじゃないですか。
尾台 当時はもうちょっとお肉がついてたんですよ。抱き締められると「あ、お肉」って、つままれたぐらいでした。
テリー それはそれでいいじゃないですか。僕はどっちかというと、そのぐらいのほうがいいと思います。
尾台 そうですか。じゃあ今度、お肉をつけておきます(笑)。