22年大相撲は、史上初の3場所連続の平幕優勝で幕を閉じた。
「混戦の裏には、横綱と大関の不振がある。1月8日から始まった初場所では、大関から関脇に陥落した正代(31)の1場所での返り咲きが注目されますが、23年は『横綱と大関の不在』が常態化する可能性がある」(スポーツ紙デスク)
1人横綱の照ノ富士(31)は、昨年9月の秋場所を「両変形性膝関節症」「右膝骨挫傷」を理由に途中休場し、その後、左右の膝の内視鏡手術を受けた。
「かつて大関から序二段まで陥落したほどの古傷だけに心配です。そのため日本相撲協会は、九州巡業休場時も『ゆっくりと治療に専念してほしい』と、休場が相次いだ晩年の白鵬の時とはまったく違う大甘対応です。番付上の不在だけは避けたいようで、夏場所までは、横綱不在が続きそう」(前出・スポーツ紙デスク)
一方、大関も貴景勝(26)だけでは心許ない。21年の名古屋場所では首を痛めて3日目から、22年初場所4日目からは右足を痛めて休場している。
「協会は早く横綱に昇進してほしいだろうが、首の古傷がある。押し相撲だけに2場所連続優勝は簡単ではない。まずは関脇の若隆景(28)の大関取りに期待したい。序盤戦の取りこぼしさえなくなればチャンスはあるでしょう」(前出・スポーツ紙デスク)
若手の台頭が待たれる大相撲とは一転し、女子ゴルフ界は明るい未来を感じさせる。海外メジャーを日本人パワーが席巻しそうなのだ。スポーツ紙記者が話す。
「昨年末、米女子ツアー最終予選会(Qスクール)を5位の好成績で突破し『栄誉賞&特別賞』を受賞した勝みなみ(24)が世界をアッと言わせてくれるでしょう」
注目は4月の「シェブロン選手権」だ。22年に「ANAインスピレーション」から名称変更し、今年は試合会場も変更される。
「米ツアーの上位陣にとってもコース経験が乏しく横一線の戦いになる。日本勢にとって追い風です」(前出・スポーツ紙記者)
22年大会は渋野日向子(24)が単独首位で予選を通過して4位だったが、
「渋野にとってはコース変更よりも、仲のいい勝が米ツアーに参戦しながら5大メジャーに挑むことが必ずプラスになる。そもそも『勝っちゃんも、おいでよ』と誘っていたぐらいなので、渋野と勝の黄金世代コンビが、今年のメジャー初戦で優勝争いを演じてくれるはずです」(前出・スポーツ紙記者)
相乗効果に期待というわけである。これまで米ツアーでの日本勢は、畑岡奈紗(23)も笹生優花(21)も古江彩佳(22)も、試合中に表情を変えないストイックなタイプだった。ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏が話す。
「天真爛漫でポジティブな渋野と勝は、3人に比べて成績にムラはあるが、ここ一番の強さがあります。メジャー制覇の渋野はもちろん、勝も日本女子オープンで2年連続の逆転優勝。物おじしないからこそ、誰もが緊張するというQスクールも1発合格できた。勝が渋野の闘争心に火をつけて刺激し合い、海外メジャーの舞台でとんでもないことをしてくれそうです」
昨年はサッカーW杯が日本列島を熱狂させた。「あそこは俺のコース」の堂安律(24)と「1ミリの奇跡」の三笘薫(25)が多くのにわかファンを魅了したものだ。
「スペイン戦での堂安、三笘、田中碧(24)のスピード満点の得点は歓喜のシーンでしたが、今年9月のラグビーフランスW杯では、早大出身の若き侍・SH齋藤直人(25)とCTB中野将伍(25)のホットラインが同様の活躍をして、あのフィーバーを再現させてくれるでしょう。昨年11月、世界ランク2位・フランスとのテストマッチで2人はトライを奪っている。息ピッタリのスピードスター2人が、19年W杯で世界を驚かせたナンバー8・姫野和樹(28)とともに悲願の『ベスト4』をたぐり寄せてくれそうです」(前出・スポーツ紙記者)
1次予選では、イングランド(同5位)、アルゼンチン(同8位)、日本(同10位)、サモア(同11位)、チリ(同21位)の中から2チームが決勝トーナメントに進めるが‥‥。