いよいよ2月に開催される平昌五輪だが、安全面の欠陥が心配されていた。
何よりひどいのが施設。開会式が行われるオリンピアプラザは屋根も外壁もなく、選手と観客は寒風地獄にさらされる。観客に毛布とカイロを配る予定だというが、氷点下10度が予想される平昌では焼け石に水だ。
それ以上に怖いのが、写真を見れば一目瞭然となる観客席の「足場」である。元警視庁通訳捜査官で作家の坂東忠信氏が語る。
「太い鉄骨が20メートルほどの間隔で建てられていますが、足場は細い鉄骨です。大手建築会社の幹部に写真を見せたところ、『死ぬよ、これ‥‥』と黙り込みました。今後、コンクリートを流し込むことも考えられず、そもそも足場を流用して仮設巨大スタジアムを作ること自体、ありえないそうです」
あまりに杜撰なスタジアムに大勢の観客が集まれば、重みに耐えられず「大事故につながる」とも。「安全性に問題はない」という韓国大統領府の見解は大いに疑問で、テレビ観戦がベストかもしれない。
一方、競馬界からはスタージョッキー誕生の予感が漂っている。女性騎手・藤田菜七子(20)である。デビュー当初は実力以上に馬券が売れたが、17年に14勝をあげるなど、騎乗技術が徐々に人気に追いついてきた印象。「彼女がGIに初騎乗したら買いです」と語るのは、競馬ライターの後藤豊氏だ。
「地方交流GIなら大いにチャンスがあります。彼女が中央であげた20勝中、15勝は左回り。うち11勝がダート戦とあれば、同じ左回りの船橋や川崎でのレースぶりに注目したい。逃げ切りで6勝、追い込みで4勝と、極端な脚質での勝ち星が目立ちます」
藤田をバックアップしている個人馬主といえば、Dr.コパこと小林祥晃氏が有名だが、
「彼女の騎乗で2勝をあげたコパノアラジンはGIでは厳しいですが、GIIIハンデ戦なら狙い目です」(前出・後藤氏)
「クリノ」の冠で知られる栗本博晴氏も熱心だ。デビュー時から「応援させてもらうよ」と援護、藤田をクリノアスカなどに騎乗させている。
「同じ冠馬名の栗本守氏所有馬であるクリノスターオーが16年9月、韓国のGIコリアCで2着になっています。博晴氏の所有馬が招待を受ければ、藤田騎乗の挑戦も現実的で、レベルの落ちる韓国GIであれば初騎乗初制覇も夢ではないでしょう」(競馬担当デスク)
最後に、ロシアW杯を控えたサッカー界。日本代表・ハリルホジッチ監督(65)の悩みの種は「ビッグ3外し」のようだ。協会関係者によれば、所属チームで結果を残している岡崎慎司(31)は残る可能性もあるが、香川真司(28)と本田圭佑(31)の言動には頭を抱えているという。
「11月11日のブラジル戦で香川は落選しましたが、ドルトムントから350キロ以上離れたフランスまで駆けつけて観戦した。一見、いい話ですが、元日本代表の多くからは『恥ずかしくないのか』『世界でも見たことない』と失笑が漏れました。本田にいたっては『(W杯の行われる)ロシアに4年間住んでいたのでアドバンテージになる。ピッチで回答しないと』と猛アピールしましたが、あれは逆効果。代表招集を飛び越えて、監督に向かってモノ申しては‥‥」(スポーツ紙サッカー担当デスク)
ハリルが最も嫌うパフォーマンスより、地味でもアッと思わせる、そんなプレーを日本中は望んでいる。