JRAの福永祐一(46)が合格率5%とも言われる難関の新規調教師試験に合格し、23年2月末をもって騎手人生の幕を閉じる。スポーツ紙記者が話す。
「最高峰の日本ダービーを3度制覇するなど重賞160勝(GI34勝)を記録し、13年連続年間100勝の最長記録保持者の引退だけに、現役の乗り馬や勝ち星の行方が注目されます」
当然、福永と同じ騎手エージェント(騎乗依頼仲介者)の岩田康誠(48)・望来(22)の親子と22年度ルーキーの今村聖奈(19)が多大な恩恵を受けることになりそうだ。
「初の年間100勝を突破した岩田望来は、初のリーディングジョッキーも夢ではない。福永とのコンビで有馬記念2着だったボルドグフーシュの手綱が、福永引退で回ってくる可能性がある。レース後の福永が『来年は主役を張れる馬』と評価しただけに、春の天皇賞の親子制覇(父は08年アドマイヤジュピタ、18年レインボーラインで達成)も」
22年12月17日に史上5人目のデビュー年通算50勝の快挙を達成した今村もまた、GI初勝利が現実味を帯びてきた。
「今村自身、『今後は中央(開催)で』と表明するなど気合満々。福永から鞭の持ち替えなど、実践的な騎乗技術指導も受けていますからね。ただ実力至上主義の世界だけに、春の重賞戦線で好結果を残せなければ、再びローカル開催が主戦場となる」(前出・スポーツ紙記者)
まさに年明けから3カ月が試金石となりそうである。
「12月28日のホープフルSでは、スカパラダイスでGI初騎乗でした。ここには福永騎乗のファントムシーフも出走。結果こそ18着と4着でしたが、どちらの馬主サイドも継続騎乗が目立つのでダービー初参戦もありえる。18年、20年、21年と福永がダービーを制しただけに、愛弟子の今村のダービー制覇も十分にチャンスがあるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
ちなみに、暮れの有馬記念の売り上げが約521億円で前年比106.2%だったが、ボートレース界の人気はさらに半端ない。スポーツ紙デスクが話す。
「10年に売り上げが8400億円まで落ち込むも、21年には2兆3300億円と過去最高を記録するまでに成長し続けている」
手軽なネット投票によって、ボートファンが急増し、ギャンブル・ユーチューバーも続々と参入している。芸能界やスポーツ界の著名人ゲストも巻き込んで、競馬人気に迫る勢いだ。
「中でもプロ野球解説者の真中満氏(52)が『本業顔負けに詳しい』と人気を博している。ボート界の有馬記念の『グランプリ』も、番組内で3連単6530円を4点で的中させて約17万円をお持ち帰り。ポケットマネーではいくら儲けたかが噂に上るほど。空前絶後のブームにも乗り、冠番組を持つ話も聞こえてくる」(前出・スポーツ紙記者)
一方、ボートレースにパイを食われて低迷する、パチンコ・パチスロ業界も黙っていない。玉やメダルに触れずに遊技できるスマートパチンコ&スマートスロットで逆襲に転じ、黄金期の再来が起こりそうなのだ。ギャンブル・ライターの浜田正則氏が話す。
「現在、一足先に導入された次世代型パチスロ『スマスロ』の客つきが絶好調です。店側も十分に還元していて、大勝ちした話も多く耳にします。これからしばらくは“出し”が続くと見ていいでしょうね」
一方の「スマパチ」は、1月のリリース予定が3月頃まで延びたが、
「スマスロが店全体の呼び水として十二分に役割を果たし、お店も手応えをつかんだので、スマパチの登場となれば大還元もあるでしょう。平成初期、店をドル箱の海にした初代『CR花満開』の時のようなお祭り状態を期待したいです」(前出・浜田氏)
不景気に強いギャンブル界が熱い!