現代ニッポンでは、2014年に改正された児童ポルノ禁止法により、性的表現への厳しい取締が実現しており、未成年者の性虐待被害が、少なくとも表向きは劇的に減っている。
ただし、99年に同法が施行されてから改正がなされるまで、取り締まる対象が曖昧だった時期には、法案を嘲笑う輩が多かった。
当時のオトナ向け雑誌事情を知る出版関係者が語る。
「2000年代前半は、グラビアで中高生の女子をよく脱がせましたね。相場は1人3000円。1人というのは『モデル1人あたり』の意味で、モデルをスカウトしてくる仲介者のギャラも込みです。仲介者が自分の取り分をガッツリ確保すると、たった1000円で撮影される子もザラだった」
なんとも信じがたい話である。頼む方も頼む方なら、応じる方も…というわけだ。かつて雑誌からオファーを受けた「脱がせ屋」が回想する。
「ティーンのギャルが集まる都内有数のファッションビル前にはギャル雑誌のスカウトがいて、少し離れてオレらのように派遣された『脱がせ屋』が立っていた。堂々と交渉すれば、1000円でも応じるような子たちはいて、ビル前で衣服をはだけさせてバストをパシャリ。簡単な時代だったよ」
何のお咎めもなく、女子中高生のあられもない肢体が誌面を飾っていたというのだ。
「『ヤラセだろ』ってよく言われたよ。でも、冗談じゃない。モデルを使ったら、最低2万円は持っていかれちゃうよ。小遣い稼ぎのティーンは安かったな。今じゃ、とてもできないけどね」(前出・脱がせ屋)
いやはや…。