事件

「ルフィ強盗団」実行犯30人の最凶素顔を暴く(3)「機動隊員に体当たりした」

 昨年10月、東京都渋谷区の高層マンションに侵入し、現金など7300万円相当を強奪した容疑で1月24日に逮捕された鈴木涼一容疑者(24)。金属製の工具で被害者男性の頭を殴り、全治3カ月の重傷を負わせた粗暴犯には、「マエ」があった。前科2犯、いわば「札つきのワル」だったのだ。社会部記者によると、

「10代から素行が悪く、暴力事件などで少年院に2度入っています。それだけではなく、成人後にも逮捕歴があり、20歳の時に友人の交際相手の『元カレ』を呼び出し、その友人と一緒に暴行を加え、全治2カ月の大怪我を負わせています」

 この事件の前後に、鈴木容疑者は地元である東京・八王子の知り合いの紹介で右翼団体に所属。そこでも再び事件を起こしていた。

「団体が在日韓国大使館前で抗議活動を行った際、警備にあたる機動隊員に体当たりし、公務執行妨害で逮捕されています。すぐにカッと熱くなる気性の持ち主だったようです。近年、同団体は目立った活動をしていません。ひょっとしたら打ち込めるものを失った結果、強盗稼業に手を染めるようになったのかもしれません」(社会部記者)

 新宿署の発表によると、先の渋谷マンション強盗致傷で逮捕された他2名の実行犯とは面識がなかったようで、一連の広域強盗事件との関連や余罪を含めて、取り調べが進んでいる。

 過去の犯罪歴が明るみに出たのは、昨年10月の稲城市での強盗致傷事件の実行犯である真坂怜斗容疑者(23)、葛岡隆憲容疑者(25)も同様だ。

「2人は昨年5月、山口県防府市で、高齢男性に催涙スプレーのようなものを噴射し、約1200万円が入ったバッグをひったくった窃盗事件に関与した疑いがある。また真坂容疑者は昨年10月、同じく埼玉県の商業施設で女性客に催涙スプレーを噴射、怪我をさせた容疑でも逮捕された。が、いずれも処分理由が明かされないまま不起訴になっている。味をしめたのか、同じ手口で窃盗を行おうとしたのかもしれない。今回、逮捕されたことで、こうした別の事件が再度注目されている。一連の強盗事件と同じ指示系統による犯罪の可能性も出てきた。洗い直しが必要だろう」(捜査関係者)

 ぬけぬけと「生活保護で暮らしている」と周囲に吹聴したのは前述した中野の強盗致傷事件の実行犯、山田雅也容疑者(22)である。

 埼玉県最大の繁華街を有する大宮駅。北に30分ほど歩いた路地の奥にひっそりと建つアパート、そのさらに最奥の部屋に山田容疑者は住んでいた。同じアパートの住人が言う。

「見たところ元気だったが、恥ずかしげもなく生活保護の話をしていた。朝の4時とか5時とかにバタバタとうるさくすることもあった。今にして思えば、強盗帰りだったのかもしれないな‥‥」

 今月11日、中野の強盗事件に関与した福嶋幸也被告(24)も逮捕。これで中野の事件はグループ全員8名を逮捕。指示系統の4人を含め、当局は一気に全容解明につなげたい意向だという。

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