2月14日に宮崎での春季キャンプを終えた巨人の原辰徳監督が、同日公開の日本テレビ系野球中継の番組公式YouTubeチャンネル〈DRAMATIC BASEBALL2023〉のインタビューに答えた。
「監督の目から見てMVPは?」と聞かれて「今、MVPを獲ってもね…」と思案しつつ、
「新しい風を本当に入れてくれたという点では、デーブでしょうね。全員をニコッとした形で練習に取り組ませたというのは、彼の人心掌握と言葉」
そう言って大久保博元打撃チーフコーチを挙げたのだが、もうひとり、川相昌弘総合コーチの名前も出し、
「守備においても毎日毎日、反復練習ではあるけれども、選手たちが興味深くやった。この2人が私の独断と偏見のMVP」
原監督の言には3つの解釈があると、スポーツライターが言う。
「ひとつは、まだ競争の段階だから、あえてMVPを選手から挙げなかったという監督の配慮です。次に、若手の顔が真っ先に浮かばなかったのではないかという懸念から、今年も若手伸び悩みの不安が上がる。最後に、あえて打撃と守備を主にしたコーチの名前を挙げることによって、投手コーチを刺激しているのではないかとも思える」
昨シーズンは、初勝利を挙げた投手が8人いるが、先発ローテーションが期待されるところ、山崎伊織、堀田賢慎が既にコンディション不良で離脱。昨シーズン5勝のメルセデス(ロッテに移籍)の代わりに加入した新外国人投手の実力は未知数だ。
「新エースの戸郷翔征と菅野智之以外の投手戦力は、他球団と比較しても見劣りしますね」(前出・スポーツライター)
そして戦力底上げを担うべく配置転換された桑田真澄ファーム総監督は、どこで何をしているのか──。
巨人の3年ぶりV奪還には、まだまだ問題山積なのである。
(所ひで/ユーチューブライター)