「深夜のテレビ番組の食事シーンにつられて、結局、自分も食べてしまう。具体的には、夜中の2時に天ぷらを食べる」
こんな話をしたのは、映画の完成披露試写会での内田有紀である。これに同じく登壇していたブラックマヨネーズの小杉竜一が、疑問を投げかけた。
「どうして俺みたいにならないの?」
要するに、夜中に油モノを食べて、なぜ太らないのかということである。極細体型の内田を見て誰もが抱く、もっともな疑問だろう。内田はなんと答えたか。
「夜中に食べたって、食べた気がしなければゼロカロリー」
それはホントか!? 食べても太らない人は、確かにいる。食べ物が消化吸収されずにほとんど排出される、という体質の人も存在するというが、それは特異なケース。美容外科に勤務する看護師に聞くと、
「油モノを食べて、これはゼロカロリーですよ、と言われたって、プラシーボ効果はありません。GLP-1ダイエット注射とか、ゼニカルなんかを飲んでいるなら別ですが。GLP-1注射は体重管理のためのダイエット治療薬で、胃の運動を抑え、脳内の受容体へ結合して食欲を抑制します。食欲を抑えるわけですから、夜中に天ぷらを食べたくはならないでしょうね。ゼニカルは、油を体外に排出させる錠剤。ただ、常用するとお腹がゆるくなって大変です。おむつでもしないと、外出しにくくなりますね」
食べた気がしようがしまいが、実際に食べたらその分、体重は増える。不思議なのは内田の体である。