第六十五回ブルーリボン賞が発表され、女優デビュー作「牛首村」(清水崇監督)での木村拓哉・工藤静香の次女Koki,が新人賞を受賞した。
〈あなたは女優デビュー作となったホラー「牛首村」で女子高生姉妹の一人二役に挑戦し、真に迫る絶叫で観客を震え上がらせキラリと光る稀代の将来性を感じさせました よってこれを賞します〉
これはKoki,のインスタグラムに上げられていた、賞状の文面だ。
はて。この「牛首村」は、私が見た「牛首村」とは違うのか、と一瞬考えてしまった。「呪怨」のレベルを期待していたが、ストーリーも安っぽいし、子供だまし。Koki,は叫んでいる印象しかない(←個人の感想です)。あ、だから「真に迫る絶叫」が評価されたのか…。あまりにもキムタクそっくりで、キムタクが女装しているような感じ。実の子だということはよくわかったが。
なのに、新人賞受賞。ブルーリボン賞の選考者はちゃんと映画を見たのか、と思ってしまった。ちなみに他の受賞者はというと、主演男優賞・二宮和也、主演女優賞・倍賞千恵子、助演男優賞・飯尾和樹、助演女優賞・清野菜名。二宮はジャニーズ、清野は夫がジャニーズ(生田斗真)、そして、Koki,は父がジャニーズと、ジャニーズがらみの受賞が目立つが、これもただの偶然だろうか。そういえば、昨年の主演男優賞もやはり、ジャニーズの岡田准一だったが。
そもそもKoki,はいつから女優を目指していたのか。てっきりモデルかと思っていた。それもハイブランドの。ブルガリやシャネルのアンバサダーに就任したとか、そういうニュースばかりが聞こえてくるが、実態が全くわからない。下駄を履かせすぎて脱げなくなっている、ということはないだろうか。
キムタクの娘2人を見ていると、ビートたけしの娘・北野井子や、明石家さんまの娘・IMALUが被ってくる。偉大な父の名のもと、鳴り物入りでデビューしたものの、結局のところ実力が伴わず、あまり見なくなったり…。Koki,もそうならないことを祈る。
(堀江南)