順風満帆なステップアップを重ねてきたヒロドアナにとって転機となったのが、17年の「サンデーLIVE!!」のMC就任だった。
「同番組はテレ朝、ABC、名古屋テレビ放送(メ~テレ)の系列3局がスタートさせた肝いりの番組で、各局から1人ずつエース級のアナウンサーを投入することになったのですが、ヒロドアナは唯一の女子アナとして選出された。これで、テレビ朝日の上層部、特にトップの早河洋会長の覚えがめでたくなったのです」(ABC関係者)
その後、20年4月から22年の3月まで、東京五輪取材という大仕事に取り組むため、一時的にABCテレビの東京支社に所属。同時に拠点を東京に移したが、そのことで多少の軋轢が生じたという。ABC関係者によれば、
「アナウンサーにはレギュラー以外にも、ストレートニュースと呼ばれる短時間番組のニュース読み仕事が全員持ち回りで割り当てられます。ですが、ヒロドアナは東京にいて除外されるので、嫉妬の声が上がっていました」
加えて、ようやく大阪本社勤務になったと思ったら、1年経たずにフリー宣言。当然ながら、反感を抱く向きも出てきた。ABC関係者が続ける。
「起用となれば、これまで自局アナでタダだったところが、新たにギャラが発生しますから。何より急すぎて、現場は大混乱でしたね。でも、表立って批判されることはありません。なぜなら、独立から『報ステ』キャスター就任の絵図を描いたのは、テレ朝の早河会長だからです」
急転直下の退社は、系列グループ最高権力者による“鶴の一声”で決まったというのだ。
「フリーと言いつつ実質的にはABCからテレ朝への移籍。おそらく、『熱闘甲子園』のような、ヒロドアナにとって大切な番組への継続出演の手形は切っていると思います。少なくとも1、2年は他局での番組出演はないでしょう。帯番組に毎日出演するだけに忙しくなるのは間違いなく、それだけ収入は跳ね上がります。『報ステ』の年間契約料で数千万は下らない上に、話題の人物ですから、CM業界が目を付けないはずがない。イベントの司会なども合わせれば年収2億円は堅い」(東京キー局関係者)
ヒロドアナが取材を続けてきた阪神タイガースでも、2億超えのプレーヤーは青柳晃洋投手(29)ただ1人。田中みな実(36)といった元キー局のエース級を蹴散らし、フリーアナ界イチの高給取りになる日はもう目の前か。