「ムツゴロウさん」の愛称で親しまれた畑正憲さんが4月5日、心筋梗塞のため死去した。1980年代に「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」と題して、北海道にある自身の動物王国をテレビ番組で公開。ゾウやライオンなど、動物園以外では飼育できないような動物たちと戯れる内容は衝撃的だったが、今回の訃報を受けて、様々な映像がプレイバックされている。これを見た獣医師が、苦笑しながら言う。
「動物たちとの心温まる交流として、ゾウの口に顔を突っ込んで『こうして全ての動物とキスしています』という場面や『牛の乳に自ら吸い付いて、牛乳は直接飲んでいます。こうすることで、仔牛の気持ちがわかる』と語っている場面がありました。これは昔だから放送できたもので、今だったら流せないでしょうね。感染症などのリスク、噛まれるリスクがあり、真似する人が出てくるかもしれませんし」
こんなところにも、コンプライアンスの問題が潜んでいたのか──。