芸能

ライオンに中指を食いちぎられた畑正憲の緊急対処法/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

 2月7日、新潟・妙高市のスキー場にイノシシが出現。スノーボーダーを転倒させた映像が流された際、コメントしていた「アジア動物医療研究センター」のパンク町田氏の「イノシシの方向を変えればいいだけなので、横から蹴ればイノシシの方向が変わりますから。2~3回繰り返すとどこか行きますよ。つまり、イノシシに遭遇したら横から蹴ればいいんです」との説明に、なるほどな~と思いつつ、思わず大笑いしてしまったものだ。

 今でこそ、動物の生態なら「この人に聞くのが一番」というパンク氏だが、十数年前にはこの手の騒動が起こるたび、コメンテーターとして登場したのが、ムツゴロウこと畑正憲氏だった。

 畑氏は北海道浜中町で「ムツゴロウ動物多国」を72年から経営する一方、様々な動物を求め、世界中を飛び回る。イモトアヤコならぬ、元祖「珍獣ハンター」だった。

 そんな畑氏が、フジテレビの番組「ムツゴロウとゆかいな仲間たち・南米アマゾン驚異の生き物たち」のロケ中に、ライオンに指を食いちぎられるというアクシデントに見舞われたのが、00年5月16日のことだ。

 帰国後の24日、会見に臨んだ畑氏によれば、ブラジルのコティアという町の民間動物保護施設を訪ねた際、そこにサーカスで虐待を受けていたオスのライオンがおり、金網越しにライオンとの交流を撮影。

「ライオンはおそらく、僕が檻から立ち去ると勘違いして、寂しくなって『行かないで、ガブッ!』となったのだと思います。噛まれた時はほとんど痛みは感じなかったんですが、中指の爪先部分がなくなっていました。その部分? たぶん、ライオンがどこかへ吐き捨てたんじゃないですか」

 噛まれたのは、右手中指の第一関節から先部分で、自身の経験から、即切断部分に左手を押し付け、止血。何事もないような畑氏の様子に撮影スタッフは全く気がつかず、そのままカメラを回し続けたというから驚くばかりだ。

 その後、感染症の恐れがあることから、フジテレビの判断で、畑氏は緊急帰国。慶応病院で専門医の受診を受けることになったというが、畑氏いわく、

「これぐらい、僕にとっては何でもない。逆に噛まれたことで、動物の習性を学べました。いい経験になりました」

 そこで会見から数日後、改めて畑氏に話を聞いてみると、

「文筆活動には少し支障があるものの、かなり痛みも取れたし、暇な時間が増えたので、やめていた麻雀を復活させました」

 以前にも増して、元気はつらつだったのである。

 だが「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」は事故の影響もあってか、翌01年3月18日をもって終了。80年12月の放送スタートから実に20年。筆者も大ファンで欠かさず見ていた番組だけに、その終焉には複雑な思いが残ったものである。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論