確かにラーズ・ヌートバーは、WBC前までは日本ではほとんど知られていない選手だった。とはいえ、未知の選手を戦う前から「必要なし」と断じてしまったのは、解説者としていささか軽率だったようだ。WBC初戦にヌートバーの活躍を見たこの解説者は、やはりバツが悪かったのだろう、苦笑しきりなのだった。(3月10日配信)
東京ドームで行われたWBCの1次リーグB組初戦の中国戦に8対1で快勝した侍ジャパン。投げては大谷翔平が4回1安打の無失点に抑え、打っても4回の第3打席でレフトフェンス直撃のツーベースヒットで2打点。文字通り、二刀流の活躍を見せた。
もう1人、日系アメリカ人のラーズ・ヌートバーの存在も光った。1番打者として打席に立ち、1回の初球をセンター前にヒット。これを足掛かりに得点をあげると、3回の守備では二塁後方の打球を、華麗にスライディングキャッチ。攻守にわたって貢献したのである。
「予選は楽々通るんじゃないですか。ボク、予選はブッチギリでいくんじゃないかなと思うんですけど」
野球解説者の高橋尚成氏は、槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演してそう言ったのだが、ちょっと待て。1月26日に自身のYouTubeチャンネルで「正直、ボクは必要あるのかな、というような選手だと思います」と、話題先行のヌートバーの実力を疑問視する発言をしていたはずだ。
そのことは槙原氏もチクリと指摘し、高橋氏は「炎上したみたいですけど」と苦笑。ヌートバーの獅子奮迅ぶりに、高橋氏は苦笑するしかない!?
(所ひで/ユーチューブライター)