テレビ東京の旅番組ファンと鉄道ファン、そして業界関係者が注目し続ける「ある問題」。それは「JR東日本の駅構内、車内での映像を使えない」だ。テレビ誌記者が解説する。
「テレ東の旅番組では移動の手段として、鉄道を利用することがよくあります。私鉄は車内の映像が使えることが多いんですが、JR東日本の路線は車内映像が使えず、音声だけになる。撮影許可が下りないから、あるいは高額な撮影費用を払わないといけないからだと言われています」
いや、理由は別にあるのかもしれない。4月15日の「あさこ梨乃の5万円旅」(テレビ東京系)は、長崎県が舞台。長崎から諫早への移動でJR九州の長崎本線を利用したが、やはり映像はなかった。鉄道ライターがこれに首をかしげる。
「JR九州はそこまで車内映像の利用にうるさくなかったと記憶しています。『ななつ星in九州』などの豪華観光列車は別ですが、他は申請すれば撮影許可が出ましたね。なのに映像がなかったということは、そもそも撮影申請をしていないのかもしれません」
以前から「テレ東が申請していない説」は持ち上がっていたが、それが現実味を帯びてきたことになろう。
「局側の怠慢だったとすれば、ガチ旅を標榜する太川陽介はどう思うでしょうか。スタッフの手抜きに苦言をぶつけ、怒りを爆発させるのでは」(前出・テレビ誌記者)
この問題に関しては太川の反応も含め、今後も注意深く見守る必要があるだろう。