4月19日に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で飛び出した「新たな説」が、トラウマ級の怖さだった。
題して「今日から配属された新人マネージャーと名乗る男と2人で山奥のロケに向かってる途中、本当のマネージャーから電話がかかってきて『そんなヤツ知らない』と言われたらめっちゃ怖い説」。
「内容は読んで字の如くで、はたして知らない人間と2人でロケに向かうことなんてあるのだろうかと疑問に思いました。スタジオ出演のシソンヌ・鈴木忍によると、芸人では割とよくあるケースのようですね。初対面の男が運転する車に乗ることもあるのだとか」(テレビ誌記者)
1人目のターゲットは、お見送り芸人しんいち。呼び出されたのは、埼玉県飯能市の西武池袋線東吾野駅だった。周囲を秩父山地の自然に囲まれた、1日の乗降人数360人程度の小さな駅。日が暮れた時刻、しんいち以外に人はいない。
待ち合わせたマネージャーを探すしんいちの前に現れたのは、当日配属されたばかりの新人マネージャーと名乗る31歳の男。しんいちは特に不審がる様子もなく、自動車に乗り込む。
車内では気軽に世間話をするしんいちだが、15分も走ると、車は真っ暗な山中の一本道に。するとしんいちの携帯電話に、本来の担当マネージャーから着信が。もうすぐ待ち合わせ場所へ着くという。
既に新マネージャーと合流し、ロケに向かっていると告げるしんいちに「そんなマネージャーはいない」と知らせる、本当のマネージャー。
するとしんいちは、みるみる怯えた表情になり、「ストップ、ストップ…めっちゃ怖い」「ヤバイ、誰?」とパニック状態に陥ってしまうのだった。
男はおもむろに「僕のこと、覚えてないんですか」と不気味に口を開く。男はさらに「上野(しんいちの本名)は昔からそうだよな」と畳みかけた。
男に「中学? 俺が何かしたってこと?」と問うしんいち。前出のテレビ誌記者は、
「恐らくしんいちはこの時点で、自分に何か恨みを持っている何者かによって拉致されたのでは、との疑いを持ったと思います。中学校時代の知り合いの顔が次々と浮かんだのでは」
自分が過去に傷つけてしまった誰かなのか。しんいちの口から「ナガイの妹…系?」という衝撃のひと言が飛び出す。
中学生時代「ナガイの妹」がらみで、人に恨まれるようなことをしてしまったというのか。
「すみませんでした」と謝るしんいちに、男は壊れたように大笑い。しんいちの恐怖心はどんどん増幅する。
山頂の駐車場で、隙を見て逃げ出したしんいちには、ネタバラシが待っていた。番組名を聞かされ、安心したしんいちは「むっちゃ怖かったです」と崩れ落ちる。「誰だと思った?」と問うスタッフに「地元の何か傷つけた人かなと思って」と打ち明ける。「ナガイの妹」に関する内容は、放送には乗せられないものだったようだ。
スタジオのフワちゃんは「テレビで言うなよ」と顔をしかめ、鈴木も「最低だな、この人」と吐き捨てた。
視聴者からは「これはやりすぎ。ひとつ間違えたら血を見てたかも」「番組で一、二を争う恐怖企画」「人間、死の恐怖を感じると、過去の悪行でも白状しちゃうんだね」といった声が上がっている。
「2人目、3人目のターゲットも、それぞれ過去に誰かを傷つけてしまった覚えがあるようで、パニックになりながら白状してしまう様子は興味深かったですね。もっと色々な芸人で見てみたかったです」(前出・テレビ誌記者)
それにしても、しんいちが「ナガイの妹」にやらかした悪行は何だったのか、気になって仕方がない。
(石見剣)