この春、30周年を迎えた「めざましテレビ」(フジテレビ)だが、4月から新しくなった、Adoが歌うテーマソング「いばら」が大不評だ。楽曲提供はVaundy。
Ado×Vaundyという人気アーティストがタッグを組んだ力強いロック調の楽曲は、フジテレビによると「夢を追いかけている人、頑張っている人をやさしく奮い立たせてくれるエナジーソング」。ところがその思いは視聴者に届くどころか「朝からうるさい」「テンションダダ下がり」「もう見たくない」などと散々な言われようだ。
「めざましテレビ」のテーマソングは毎年4月に新曲が発表され、1年間ずっと同じ曲が使用されるのが常だ。昨年はなにわ男子の「サチアレ」で、その前はYOASOBIの「もう少しだけ」。さらにその前は、Official髭男dismの「HELLO」というように。
ぶっちゃけ、なにわ男子の「サチアレ」も、最初はどうかなと思ったが、何カ月も聴き続けるうちに馴染んできた。この「いばら」もそのうち馴れてくるだろうと思ったが、3週間経った今でも、ヤフーの感想欄には「ホラーソングは合わない」「朝から気持ちが悪い」「テーマソングが耳ざわり」と怒りの声がやむことはない。
フジテレビにも視聴者からの不評の声は届いているようで、以前よりもボリュームを小さくして流しているものの、大した効果はない。契約があるため急に変えるわけにもいかないだろうし、かといって視聴者の声を無視するわけにもいかない。あと11カ月もあるのに、いったいどうするつもりか!? 番組30周年は、なんとも幸先の悪いスタートとなった。
(堀江南)