広島カープの秋山翔吾が絶好調だ。打線の中軸として、打率4割(4月24日時点)。西武時代には首位打者を1度と、4度の最多安打タイトルを獲得した安打製造機だ。そのうち15年の216安打はあのイチロー氏をも凌ぐ、日本プロ野球シーズン最多記録だった。MLBに挑戦するも、22年シーズン途中の6月27日、広島に移籍。昨年は打率2割6分5厘に留まり、精彩を欠く1年だった。では昨年から何が変わったのか。
野球解説者で広島OBの高橋慶彦氏は自身のYouTubeチャンネル〈よしひこチャンネル〉で、次のように分析してみせた。
「バッターは上半身は変わらんのよ。所詮、地面を捕まえてる足と腰がどういう動きをするかで、それに釣られて上半身が動くんで。ほんのちょっとだけ違うと思ったのは、(状態が悪い時に、踏み込む)右足が極端に、こう(踵から地面に)ついてるように見えたわけ」
つまり腰が抜け、体がやや早めに開いてしまうことで、
「佐藤輝明君と同じような状態よね」
阪神の悩める大砲を、悪い例として提示したのだ。
それが今シーズンは、つま先から地面を捉え、連動するように踵体重に切り替わるタイミングで腰が動いている。これが好調な理由だとしたのだ。
では、その秋山を崩すにはどう攻略すればいいのか。それは「徹底的なインサイド攻め」だという。
各球団の投手陣がこれに気付き、秋山を攻めたてることはできるか。
(所ひで/ユーチューブライター)