巨人が歴史的な低迷にあえいでいる。5月5日からバンテリンドームで行われた中日との3連戦は、痛恨の同一カード3連敗を喫した。開幕当初から借金を抱え、最下位を争う厳しい状況となっている。
そんな中、球団フロントでは、編成面を含めて全権を任せている原辰徳監督の責任を問う声が大きくなってきている。
「補強に頼り、外国人選手や移籍組のベテランを重用するチーム編成が失敗した。ファンからの失望の声の高まりを受け、今季限りでの監督交代が現実味を帯びてきました。成績がともなわないことで、自身の方針に異議を唱えるコーチやスタッフを粛清してきた独裁的な原監督のやり方が問題視されています。長期政権の弊害を見直さないといけません」(球団関係者)
無様な負け試合が多くなり、試合後に原監督が選手を名指しで批判することも増えてきた。スポーツ紙デスクが言う。
「これまでも原監督は、成績が落ちてくると責任をコーチや選手に押しつけてきました。先日も自身の采配を棚に上げ、球団スタッフに対し、相手チームの対策が不十分だったと大きな声で咎め、ベンチ裏の空気が凍り付きました。選手をかばうことは少なく、求心力はますます下がっています。チームは空中分解寸前ですよ」
原監督は今季、3年契約の2年目だが、この世界に契約年数はあってないようなもの。後任には桑田真澄ファーム総監督や、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ、高橋由伸氏らの名前が挙がっている。通算17年目の独裁指揮官に、終わりの時が近づいている。