福島氏は「ワールドウォッチング」でこうも語っている。
「性暴力という言葉がありますけど、奪ったのは彼女たちの人生そのもの」
こうして彼女は結果的に、元日本兵に「性犯罪者」のレッテルを貼ったのだ。そんな福島氏は「人権派」を自称しているが、大月氏は嘲笑する。
「東大法学部という、左翼思想のエリート官僚養成所で真面目に正しいことをやってきた『だけ』という意識でしょう。何の後ろめたさも罪悪感も、今もなお持っていないでしょうね」
藤井氏もこう憤る。
「初めから検証もせずに、強制連行をやったと決めつけたんです。要するに、日本人をおとしめさえすればいいと考えたんでしょう。日本人が相手になると、人権もまったく考えないんですよ。『人権派』なんて名乗ることこそ笑止千万です」
一連の「慰安婦問題」のおかげで、福島氏は弁護士としての地位を確固たるものとした。98年には社民党から出馬し当選。03年には党首となる。鳩山由紀夫内閣では、内閣特命担当大臣も務めている。
「彼女には慰安婦問題でメディアに出たメリットがあったと思いますよ。売名行為としてのウマミはあったでしょう」(藤井氏)
冒頭のネット放送以外で、福島氏は朝日新聞の問題に対する説明をしていない。そこで事務所にコメントを求めると担当者からこんな答えが返ってきた。
「準備ができていないので、お答えできない」
ならば所属する社民党に、福島氏が説明しない理由を聞くと、担当者がこう答えた。
「全部の政党にアンケートしたのではなく、こちらだけへの質問ですよね? だったらお答えできません」
もはや慰安婦問題を扱ってきた自覚があるのかも怪しいところだが、誤報を認めた朝日よりも重罪とも言える福島氏を大月氏はこう評する。
「『戦争』絡みの『慰安婦』問題というものすごく大きな話になったので見誤りますけど、要はあの人、今で言う『小保方さん』でしょ。大した自覚もなくうっかりやらかしちまった、ってことなんじゃないですか」
国会での説明も議論されている福島氏。政治家としての説明責任をどう果たすのだろうか。