身長2メートル、体重は軽く200キロ超え。筋骨隆々で全身を褐色の毛で覆われ、強烈な体臭を放つ未確認生物(UMA)。それが「伝説の獣人」と呼ばれるビッグフットだ。
ビッグフットの最新目撃映像が今年3月、ビッグフット調査団体であるロッキー・マウンテン・サスカッチ・オーガニゼーションによりYouTubeにアップされ、世界のUMA研究家の間に論議を巻き起こした。世界各地でUMAの実態を調査してきたジャーナリストが解説する。
「映像を提供したのは、米ニューハンプシャー州に住む女性です。彼女がバートレットという町の近くで愛犬を散歩中、突然、愛犬が吠え出し、森の奥へ進むことを拒んだといいます。すると今まで嗅いだことのないような強烈な腐敗臭があたりに充満し、女性の数メートル先に二足歩行の人影が見えた。スマートフォンで撮影し始めると、その生物は女性に気付いたのか、木の陰に隠れてしまいました。気が付くと姿を消していたというのです。これまでも、ビッグフットなど獣人の目撃談には必ずと言っていいほど、今まで嗅いだことのない悪臭が出たとの証言があることから、専門家の間では信憑性が高い映像だとされています」
ビッグフットの正体については「猿人」「ギガントピテクスの生き残り」説がある。その一方で、米ニュージャージー州で、前足をケガし2本足で歩く「ペダルズ」というアメリカグマが撮影されたことで、北アメリカに生息するハイイログマの誤認である可能性が指摘されてきた。先のジャーナリストが言う。
「アメリカではビッグフットの足跡が多数確認されており、その石膏型の数が膨大にあることから、猿人説を主張する研究者は多い。今後はAI技術等により、過去の写真や映像の謎が解き明かされていくと思いますが、クマであればすぐに判明するはずですからね」
謎に包まれた長い歴史に終止符が打たれる日は近いかもしれない。
(ジョン・ドゥ)