アイドルやアニメキャラなどのグッズやCDを買って応援する「推し活」。最近ではメンズ・コンカフェやメンズ地下アイドルなどを応援し、パパ活や裏性サービス店で働く未成年が増えていることで、警視庁が注意を呼びかけている。このように相手が人である推し活は、メンズ・コンカフェのスタッフやアイドル本人が、ファンに「より金を落とすよう」に煽っているケースがほとんどだ。だその一方で、
「アニメのキャラにハマッて、パパ活や性サービスに走る女性は多いですね」(トレンドウォッチャー)
金を使うよう煽らないアニメキャラのグッズを買うために、なぜそこまでするのか。アニメキャラファンだという21歳の女性が内情を明かす。
「アニメキャラのファンは推しに貢ぐというよりも、同担(同じ担当、すなわち同じキャラクターを応援するファン)からマウントを取るためにお金を使っている子も、中にはいますね。彼女たちは基本的に同担拒否で、ライバルがSNSに載せるグッズの数を見て、自分も負けじと買う…という感じです」
同担拒否とは、同担同士が交流を持つのを嫌がることを指す。アニメファンの間では、グッズの多さはそのキャラへの愛を深さを示すバロメーターのようなもの。SNSで同担のアニメキャラのグッズ収集写真を見て張り合っている、というわけなのだ。アニメキャラファンの女性が続けて言う。
「特にすごいのは、バースデーの祭壇です。推しキャラの誕生日にそのキャラのグッズを一カ所に集め、ディスプレイして写真を撮り、お祝いとしてSNSに載せるんです。中にはレンタルルームやホテルの部屋を借りて、飾り付けをして盛大にお祝いするファンもいますね。私の知り合いは『東京卍リベンジャーズ』のマイキーというキャラにハマり、同担に張り合うためにグッズを買い漁って、借金を抱えていました。それでも懲りずにパパ活しながら、グッズを買っているようです」
純粋なファンよりも、同担へのマウントを取って満足するファンに、壊れていく子が多い──。そんな状況になっているというのだ。
日々の活力や潤いのために推しのグッズを買う程度ならまだしも、ここまでいくと、もはや目的すらわからなくなってくる。本人が満足してるのならいいが、ライバルに意識を燃やすためにそこまでする必要は、はたしてあるのだろうか。