芸能

今 陽子 ソロデビュー曲は「今も大っ嫌いで、それ以降1回も歌ってない」/テリー伊藤対談(2)

テリー ピンキラって4年しか活動してないんだね。なんで解散しちゃったの?

 もともといずみたく先生は、私をソロでずっとやらせるご計画だったみたいです。だけど、最初にソロでデビューした曲が売れそうもないひどい曲で。

テリー なんて曲だっけ。

 「甘ったれたいの」。これだけはほんとに私の汚点です。いずみたく先生にも怒りました。

テリー 何がそんなにダメだったの?

 当時、山本リンダさんの「こまっちゃうナ」がバカ売れしてたんですよ。しかもミニスカートのツイッギーの時代で。だから私にミニスカートをはかせて「こまっちゃうナ」みたいな可愛い曲を与えて、それが大間違いだったんです。

テリー あんまりヒットしなかったんだ。

 しませんよ、あんな曲(笑)。私、今も大っ嫌いで、それ以降1回も歌ってないですから。

テリー そこまで言われると聴きたくなるけどね。

 聴かなくていいです!で、その最初のソロデビューで失敗しちゃったんで、私を売る手段として、いずみたく先生がピンキーとキラーズを考えたんですよ。

テリー そうなんだ。

 それをキラーズのみんなは最初から聞かされてたみたいです、私は全然知らなかったんだけど。だから、別に仲が悪いとかっていうこともなかったし、みんな「あの子が20歳になったら解散するだろう」と思ってたみたいですよ。

テリー じゃあ、解散が決まった時は、どっちかと言えばホッとした?

 正直言って「いつか絶対またソロに戻ってやる」って思ってたので。やっぱりピンキラは「恋の季節」や「涙の季節」のヒットが大きすぎて、やることが狭まっちゃうんですよね。

テリー 売れ線を狙うっていうこと?

 どうしてもそうなりますよね。

テリー じゃあ、やっぱり解散して肩の荷が下りたんだ。

 でも、解散して。その頃、ナイトクラブとかキャバレーとか結構盛んな時代でしたよね。あと、コルドンブルーでダンサーを入れたショーレビューも流行ってたし。そういうところに出ると、もう1曲目でいちばん前のお客さんから「『恋の季節』、歌え!」っていうヤジが飛んでくるんですよ。

テリー ああ、そうか。

 そうなんですよ。私も意地っ張りだから、わざと英語の歌ばっかり4、5曲歌って「私はもうピンキーじゃない」って。

テリー ピンキーのイメージを払拭したかったんだね。

 突っ張ってたんですね。もっとひどい時には今陽子で仕事場に行ってるのに、「あら、今日はキラーズは来ないんですか?」って言われたり。よっぽど「もうとっくに解散してますけど!」って言ってやろうと思いましたけど。

テリー そんなにみんなが知ってくれてるって、ほんとはありがたいけどね。

 はい。今考えたら贅沢な悩みなんですけど、若かったから受け止められなくて、ほんとキツかったですね。それで私、ニューヨークに2年間行ったんですよ。これは一度自分をクリーニングしないとダメだなと思って。

テリー そうだったんだ。どうでしたか、ニューヨークは。

 今もこうやって歌えるのは、その2年の修行がほんとに役に立ってます。

テリー もう今は「ピンキー」って呼ばれてもいい?

 もちろん。もう何年か前から、ちゃんと受け止めてます。やっと大人になりました(笑)。

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