本来ならファンが大喜びのはずが、なぜこんな反響になってしまったのか。
YOSHIKIは5月16日、アメリカのグラミーミュージアムで発表会見を行い、9年ぶりにワールドツアーを開催すること、7月21日にYOSHIKIとして最新シングル「REQUIEM」を、7月28日にはX JAPANとして新曲「ANGEL」をリリースすると発表した。
X JAPANの新曲は「BORN TO BE FREE」から約8年ぶり。さぞファンは喜んでいるかと思えば、反応は全くの逆なのである。音楽ライターによれば、
「『ANGEL』はYOSHIKIが発表会見で『けっこう昔に書いた』と言うように、ファンにはよく知られた曲で、ライブでも演奏しています。それをなぜ今さら新曲としてリリースするのか。自身のワールドツアーの宣伝のために引っ張り出してきたのではないかと、ファンは考えているんです」
X JAPANの名声を利用してツアーチケットを売り、荒稼ぎをしようとしている、との指摘もある。
X JAPANは現在、休止状態であり、特にToshlとYOSHIKIの関係は最悪だとされている。事実、新曲を発表したにもかかわらず、ToshlはSNSで新曲に一切触れていない。こんな状態でどうやってレコーディングをしたのか、ファンが首をかしげるのも無理はない。
「Toshlが歌うのではなく、hydeなど別の人に歌わせるのではないか、と予測するファンも少なくありません。あるいは昔収録した音源を使うのではないか、という説もあります。いずれにしても、それがX JAPANの新曲といえるのかどうか。そして何よりも制作中だという新アルバムはいつ出るのかと、イライラは募っていますね」(前出・音楽ライター)
X JAPANのアルバムは96年の「DAHLIA」が最後。その後、YOSHIKIは新たなアルバムのリリースを約束しながら、今も世に送り出されていない。発表会で新アルバムについて質問され「私が関わっているものは時間がかかる」と答えたYOSHIKI。ファンの声は届いているだろうか。