ところで山川といえば、今オフのFA市場の大きな目玉と目されていた。昨オフの契約更改で、球団から提示された4年契約をみずから断って単年契約を選択。だが、思い描いていたビッグマネーは夢物語になりつつある。
「疑惑の『強制わいせつ罪』は親告罪ではなく、被害者との間で示談が成立しても検察に起訴されて逮捕される可能性がある。反省の色が見えないだけに、実刑も免れないかもしれない。となれば、今季中の復帰はおろか、球界追放の可能性すら現実味を帯びてきます」(スポーツ紙デスク)
相思相愛の球団からもソッポを向かれそうで、
「半ば既成事実として語られてきた、ソフトバンクへの巨額契約移籍も立ち消えになりそうです。18年に交際中の恋人に暴力を振るったオスナ(28)を獲得、20年に不倫トラブルが報じられた阪神・西勇輝(32)の獲得に動いていたホークスをしても、手を引く可能性が高くなってきた。結果的に年俸ダウン複数年契約で西武に残留となれば、さて球団としてみればいいのか悪いのか、判断に苦しみます。果たして、年俸ダウンと坊主頭のセットで女遊びをやめることを誓えるか‥‥」(NPB関係者)
一方で、一連のトラブルが飛び火しないか、気が気でない球団もある。
「DeNAは、世間の目がバウアー(32)のDV疑惑に向けられないか心配しています。すでに米国のメディアは最後に所属していたドジャースの番記者を中心に『日本はなんであんな奴を雇うんだ?』と憤っていますが、今のところファンの矛先はバウアーに向けられていない。ただし、2試合連続で7失点する“大炎上”で総スカン状態だけに、いつ風向きが変わってもおかしくはありません」(スポーツ紙デスク)
いずれにせよ、立場を追われる危機が迫るのは山川が先だ。神のみぞ知る今後の展開だが、実は日本ハムが救いの手を差し伸べる可能性がささやかれている。
「21年の『12球団合同トライアウト』で大学の後輩の投手の付き添いとして山川が西武ドームを訪れた時、視察に訪れていた日本ハム・新庄剛志監督(51)にトイレの場所を教えてあげた縁がある。この日を境に2人の仲が深まり、日本ハム戦のたびに万波中正(23)が山川から打撃指導を受ける光景を目にするようになりました。新庄監督を含む3人で打撃論を交わす場面も珍しくない。同じく西武からワケありの山田を引き受けたチームだけに、予算さえ合えば、新庄監督が山川獲りに動くシナリオも十分に出てきました」(スポーツ紙デスク)
山川は打てなければ納得いくまでバットを振り続けるほど、こと野球に関しては一途で真面目な選手だ。こんなスキャンダルで選手生命を棒に振ってはもったいない話である。