警察沙汰の部分ばかりが前面に押し出されているが、そもそも“不貞トラブル”であることを忘れてはならない。自身の正当性を主張するのに、不貞に関しては“大したことではない”と思っている感覚こそが問題なのだ。このスター選手の驕りに違和感を覚える向きも多かろう。山川には1歳年上の妻と幼い娘がいるのだ。
「結婚前はグルーピーの誰かしらと交際していました。それが、プロ野球選手として地位を確立していく中で、料理やカネの管理ができない相手を選んではならないと思い直して、大学時代の元カノだったソフトボール部出身の奥さんとヨリを戻して結婚したんです。奥さんは家でも野球の話しかしない山川に『うんうん』とうれしそうに相槌を打ってくれる良妻賢母。4歳の娘をとてもかわいがっていた。幸せな家族に見えていたのに‥‥」(NPB関係者)
山川が失ったのは愛妻家の仮面だけではない。オフのテレビ出演オファーも吹き飛んでしまった。
「テレビ局も右往左往していますよ。どうも、どの局もWBCを振り返る年末の特番に山川をキャスティングする予定だったらしい。口が達者なだけに裏話を語らせる要員にはうってつけですからね。1つの質問から2つも3つも答えてくれる侍メンバーは山川をおいて他にいません」(民放局ディレクター)
その影響は本人のみならず、深刻さを増して波及している。6月2日には、侍ジャパンに完全密着したドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち世界一への記録」(アスミック・エース、J SPORTS)の上映を控えているが、
「基本は、栗山英樹監督(62)、大谷翔平(28)、ダルビッシュ有(36)の3人を軸にした構成らしいのですが、チームのムードメーカーだった山川が映るシーンも複数ある。準決勝メキシコ戦で、逆転の口火となる代打犠牲フライを放った場面もマストでしょう。現在も制作した『NPBエンタープライズ』と『J SPORTS』の間で、手直しを加えるか協議が続いているといいます」(民放局ディレクター)
5月16日に予定していた関係者向けの試写会は延期。封切まで予断を許さない状況が続く。
「今回のWBCで獲得した主婦層を中心とした“にわかファン”の反応を測りかねている。映画以上にDVDやブルーレイが売れなくては大きな収益は見込めません。いずれカットするのか、ボカシを入れるのか判断を迫られるでしょう。それにしても、プロデューサーと撮影を兼任した三木慎太郎監督(56)は、頭が痛いはずですよ。制作会社から独立して一発目の仕事な上に、興行収入とDVDなどの売り上げで収入が変動する契約みたいですからね」
世界一の栄光から一転。まさか、感動の作品がいわくつきの映画になろうとは‥‥。