事実上の謹慎となっている西武ライオンズ・山川穂高に、検察の判断が下されようとしている。5月23日に書類送検されてから、まもなく2カ月。球団は東京地検による起訴か不起訴かの判断を待っている状況だが、山川と被害女性の主張は激しく対立している。スポーツ紙デスクが言う。
「民事で示談交渉がまとまれば、すんなりと地検の判断が出るのですが…。山川の弁護士は、性的な行為を行ったことは認めているものの、『無理やりではない』と主張して争っています。女性側の弁護士は『同意はなかった』と譲らず、民事での示談交渉は暗礁に乗り上げています」
そんな中、山川の処遇をめぐっては、復帰に向けた動きも出てきた。後藤高志オーナーは、都内で開催されたオーナー会議後に、
「反省し、しっかりした道を歩むことを期待している。チーム状況を見て『復帰させたら』という声もいただいた」
と言及。警視庁は書類送検の際に起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けていることから、不起訴になるのではないか、との観測が出ている。
「不起訴になった場合、本人と球団幹部が同席した会見を開いて、謝罪する段取りになっています。その上で、プレー再開に向けた準備を進めていくことになる。山川は現在、3軍の練習に参加して、トレーニングしています。室内で打撃練習を続け、感覚を保っています。ウェートトレーニングも欠かしていないので、体は絞れていますよ。不起訴なら、今季中に復帰することが十分考えられます」(球団関係者)
山川にとっては、一筋の光が見えたということだろう。