テリー さっき「これからの目標なんかない」って言ってたけど、今度パンヤピワット経営大学っていうタイの大学の客員教授になったんでしょう。これはどうしてやることになったの?
森田 まずタイは昔、「おれは男だ!」が「剣道」っていうタイトルで放送されていて、特に55歳以上に私のことを知ってくれてる人が多いんですよ。で、知事時代にタイのシリントーン王女に3回ぐらいお会いしてるんだけど、彼女が中学校の頃、それを見てたわけ。そんな縁もあって引き受けたんです。
テリー 何を教えるの?
森田 あえて言うなら「社会学」になるのかな。今ね、東南アジアにおける日本のランクって下がってるんですよ。タイでも研究者は英語で学ぶのが1位で、2位が中国語、その次が韓国語、日本語はその次ぐらいなんです。
テリー それだけ日本の魅力が下がってきてるんだ。
森田 そう。だから「これはダメだ」ってことで、知事の時に短期留学生を受け入れたり、東南アジアの国々と色々やっていたんです。だから、若者の交流とか、お互いの技術力アップ、人的支援、そういう教科書では学べないようなことを話せたらと思ってますね。
テリー それは実際にタイに行くの?
森田 2、3カ月に1度ぐらいは行くことになるでしょうね。今年の秋ぐらいから始まるから、まだ詳しいことは決まってないけど。
テリー へぇ、でもすごいなぁ。じゃあ、これからは芸能生活も続けながら、そういう活動もしていくんだね。
森田 もちろん。政治家をやめたのは「もう政治はいい」っていう意味じゃなくてね。あの時にやっていたことを、今度は違う立場でつなげていこうと、そう思ってますよ。
テリー 時には講義しながら、マイクで歌ったりもするんでしょう?
森田 アハハ、そんなに歌わせたいの?
テリー いやぁ、歌った方がいいね。あとさ、ディナーショーもやりましょうよ。
森田 ああ、ディナーショーね。ちょっと前に話があったんだけど、ちょうどコロナで、話がなくなっちゃったんだよね。
テリー 絶対やった方がいい。だってね、森田さんのファンは、今みんなお金持ってる。
森田 アハハハハハ。
テリー だから、チケット代も3万円は出しますよ。それでグッズも作って、売ってさ。
森田 じゃあ、テリーちゃん司会やってよ。
テリー いいですよ。実は俺ね、この中(スマホ)に森田健作のアルバムが入ってて、いつも聴いてるんですよ。7曲は歌えます。
森田 ほんとに? それはうれしいなぁ。
テリー でも、冗談抜きでね、森田健作は青春スターの十字架を背負ってると思うんですよ。それが良いか悪いかは別にして。そうすると「森田健作が頑張って歌ってるんだから、私も頑張ろう」っていうファンもたくさんいるわけでしょう。そういう世代の人たちの、ずっとあこがれでいるっていうのは、大事なことだと思うんですね。
森田 そうですね。だから、恩返しって言うと生意気なようだけど、やっぱりこの年になって、そういう人たちに何を、どういう形で返せばいいのかっていうことは考えるんですよね。そうすると歌っていうのは、いろんな形で送ることができるから、いいなと思いますよね。
テリー じゃあ、これは決まりということで。今から動けば秋にはやれますよ。
森田 でもテリーさん、ギャラ高そうだからな。私より高いのは勘弁してよ(笑)。
◆テリーからひと言
お世辞じゃなくて森田さんの歌はうまくなってるんですよ。俺、ギャラなんかいらないから、絶対ディナーショーやりましょう。