フリーアナ時代からドラマに出演している田中だが、当初はバラエティー色の強い役ばかりだった。
19年には「絶対正義」(フジテレビ系)での不貞女優、「ルパンの娘」(フジテレビ系)での色香女泥棒、20年には「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)での嫉妬に狂う隻眼秘書、さらには話題沸騰した1st写真集「Sincerely yours…」(宝島社)は65万部という社会現象を引き起こした。
「当初は濡れ場や、あざとかわいいキャラを生かした役が多かった。しかし、『ルパンの娘』に起用した武内英樹監督は『アナウンサー辞めても女優として生きていける』とし、同じアナウンサー出身の女優・野際陽子とタイプが似ていると高く評価している。『20年後30年後ぐらい、たぶん大女優になっていると思う』と太鼓判を押すぐらいです」(芸能デスク)
当時からNHKアナから女優転身に成功した野際陽子を彷彿させると、確信を持っていたというのだ。
その後、事務所移籍後は地に足の着く仕事ぶりで、王道の恋愛ドラマから経験を生かした女子アナ役と幅広い役に意欲的に挑戦し、今年3月の「悪女について」(NHK・BS4K)で念願の主演獲りに成功することになる。
30歳を過ぎてから女優転向を成功させたことに関し成馬氏はこう語る。
「女優としてのターニングポイントは一昨年出演したドラマ『最愛』(TBS系)でした。それまでの華やかな女子アナから化粧っけのないフリージャーナリスト役へのイメチェンに成功した。全くの異業種からの女優挑戦でも、過去に積み重ねた経験が自然と喜怒哀楽の引き出しとなり、ある瞬間、覚醒することがあるんです」
み~んなのみな実というぶりっ子キャラをかなぐり捨て、すっぴん演技で本格女優への転身を予感させていたのだ。
女性誌記者が成功の秘訣を代弁する。
「美容家としては一家言を持つみな実ちゃんですが、女優としてカメラの前に立つと従順そのもの。撮影現場では監督さんの言うことが絶対と従うそうです。また役柄も、目立つ役よりもマイナーな作品やちょい役を進んで引き受ける。女優としてそれだけ初心で貪欲にいろいろな役に挑戦したいようです。今回のドラマでも『不倫でも脱ぎ仕事でも何でもやります』とドラマで見せられる美ボディ作りに励んでいました。どんな役にでも本気で取り組み、役に染まる女優としての姿勢に対し評価は高まって、今や元女子アナなどと小ばかにする人は誰もいませんよ」
あなた色に染まって演じる‥‥これこそ女優田中の真骨頂なのかもしれない。
「事務所は、広末以外にも東出昌大(35)と不倫騒動を起こした唐田えりか(25)がいますが、他にも大物女優ばかり。とはいえ、戸田恵梨香(34)は育休中、残る有村架純(30)は、大河『どうする家康』に出演中で別の仕事に手が回らない。その点、ドラマ、バラエティー、ラジオ、CM、雑誌と小回りの利く仕事ができる田中は事務所にとって今やなくてはならない存在なんです。今後は、念願の大河女優の肩書を手に入れ、さらに大物女優として箔をつける計画です」(芸能デスク)
名だたるトップ女優をゴボウ抜き! これぞ田中が二代目広末を襲名するゆえんなのだ。