「ヘタな釈明するなら、最初からつまらん動画出すなよ」
そんな批判が止まないのは、脳科学者の茂木健一郎氏に対してだ。コトの発端は7月2日、茂木氏が自身のYouTubeチャンネルに「芸能界の『ご意見番』なんて気にしないで、それぞれの愛を貫いてほしい」というタイトルの動画をアップしたことにある。
「ピー子さんや、ピーさん、それにピーさんへのメッセージです。」
そんな説明書きのある動画を再生してみると、「キザ山キザ夫」と名乗る茂木氏自身が造花を片手に登場。世間を騒がせている広末涼子と鳥羽周作シェフ、広末の夫キャンドル・ジュン氏という3人の愛の行方にエール送る。さらにテレビ番組で彼らについてコメントした和田アキ子についても、独自の観点で批判を加えた。
「動画の中ではピー子さんとかピージュンさんとか、シェフのピーさんとか、あるいはピー田ピー子さんなどと、自身の口で『ピー音』を発して名前を伏せていましたが、誰のことを語っているのかは明らか(笑)」(ネットライター)
そして茂木氏は持論を展開していく。
「君たちのことを上から目線で色々言ってくる人たちがいるだろ。例えば芸能界のご意見番とか言われている、ピー田ピー子さんとか。彼女たちは自分を安全圏に置いて、自分たちがあたかも世間の言葉を代表しているかのように、君たちを批判してくるかもしれないけど…」
これは和田が広末と鳥羽氏についてコメントしたことを指している。
和田は7月1日のラジオ番組「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)で、2人のスキャンダルに言及。鳥羽氏を辛口批評した。すると鳥羽氏は、長野県にオープンさせた新レストランで記者の取材に応じ「頭悪いよなって思いますよね。ご意見番って言ってるけど、何なのかなって思いますけどね」と和田を猛口撃。翌日、和田が「アッコにおまかせ!」(TBS系)で鳥羽氏にブチ切れ、泥仕合の様相を呈することに。
茂木氏の口はさらに滑らかになっていく。
「芸能界のご意見番が出ている番組だって若い奴らは誰も見てないし、それをネットニュースやテレビやラジオ番組もあたかも見たように報じてるけど、若い世代は何もそんなことを気にしてないさ。君たちの愛を貫いてくれ。それぞれの愛をね。愛は時に衝突し合う、だけど衝突するのが愛というものではないのかね。衝突することによって愛は燃え上がってしまうこともある。人間にとって生きる上で、ロマンスがいちばん大事なことだよ」
ご意見番をバッサリと斬り捨て、W不貞の当事者にエールを送るのだ。
茂木氏のこの動画に、視聴者はすぐさま束になって猛反発した。その言いっぷりといったら「何を言いたいのかわからない」「関係のない部外者が首つっこむなよ」「あんたがいちばん上から目線だろ」「スキャンダルに便乗して話題になりたいだけの脳科学者って…」「酔っ払って投稿した? そうでなきゃドン引きだ」などなど。
非難囂々、火だるま状態になった茂木氏はあまりの反応に驚いたのか、7月4日になってTwitterで慌てて釈明に走ることになる。
「この動画はコメディです。広末涼子さん、鳥羽シェフ、キャンドルジュンさんがそれぞれの愛を貫いてほしいという趣旨で、特定の人(たち)だけを応援しているのではありません。和田アキ子さんがご意見を言うのは素晴らしい。『ご意見番』とありがたがるメディアが情けない」
これが火に油を注ぐことになり、さらなる火だるまに襲われた脳科学者。「コメディ? だとしたら全然面白くないよ」「情けないのは茂木さんでしょ。こんな釈明するなら、最初からつまらない動画配信しないで」「どう考えても広末さんたちのこと言ってるし、和田アキ子さんを批判してるふうにしか受け取れない」「動画も釈明も意味不明ですね」と、視聴者の怒りのボルテージは最高潮に達したのである。前出のネットライターが苦笑する。
「脳科学者としてテレビ番組などで興味深い話をする茂木氏は時折、芸能人同士のいざこざなどに、何の関係もないのに横ヤリを入れて批判されることがありますよね。自身にとってマイナスにしかならないと思うのですが。なぜそんなことをするのか、理解に苦しみます」
茂木氏には一度、自身の脳内を科学してみることをオススメしたい。
(石見剣)