芸能

デーブ・スペクター「テレビと芸能事務所の癒着が大きすぎますよ」/テリー伊藤対談(4)

デーブ テリーさんはテレビがいちばんよかった時代に生きてきた人ですけど、最近のテレビをどう思ってるんですか。もうあんまり見ない?

テリー いや、そんなことはないけど逆にデーブはどう思ってる?

デーブ 僕は前からずっと言ってますけど、気になるのはキャスティングの悪さですよね。テレビ局と芸能事務所の付き合い、悪く言えば癒着があまりにも大きくて、視聴者のためにやってない。いまだにバーターが多くて、同じ事務所の人ばっかり出てるとか、もう露骨ですよ。テレビ離れが加速してる中で、せめておもしろい人を使えばいいのに、何で危機感がないのかと思いますよね。

テリー アメリカのテレビはどうなの?

デーブ もう地上波を見る人は50%を切ってますけど、救世主はドラマの質の高さですよね。ネットフリックス、アップルプラス、アマゾンプライム、あまりにもよくてビックリしますよ。

テリー 日本のドラマは?

デーブ 全然ダメ、演技も台本もセットも。「科捜研の女」の沢口靖子、白衣のノリが効きすぎでよく動ける! といつも思う。あと「相棒」の水谷豊さんって検挙率が高すぎない? リアリティがなさすぎるんですよ。

テリー 何でだろうね。

デーブ チャンスが1回目あったんですよ。「冬のソナタ」が流行った時。韓国のドラマは演技も台本もいいから、みんな「わぁ、やっぱりすごいな」って思ったんだけど、学習してない。ドラマも芸能プロダクションとの付き合いが切れなくて、要は平気で下手な人を使うんです。役所広司とか桃井かおりとか、うまい人いっぱいいるんですけどね。

テリー それは予算が削られてるから? 企業がインターネット広告の方にお金を流しちゃってる。

デーブ あるいはテレビ広告のメリットがあんまりないと思ってるとか。でも、ほんとはテレビの広告料は安いですよ。他の媒体に比べて一気に何千万人が見るからリーチ力が違う。前にイベントでビール会社の社長が、テレビCMをやめると、1週間ぐらいで確実に売り上げが下がるって言ってました。だからテレビはまだ強い媒体であるということは間違いなくて。「テレビはオワコン」という人いたら首絞めたくなるんですね。

テリー 今、アメリカのゴールデンの製作費って、1時間1本、3000万円ぐらい?

デーブ どうでしょう。もちろん、だいぶ下がってますけど、日本と比べたらまだ高いですよね。

テリー そりゃ、そうか。

デーブ ただ、向こうのコンテンツは世界中、だいたい100カ国で売れるわけですから、それ大きいですよね。日本でそれをうまくやってるのは、アニメとフォーマット。フォーマットはすごく売れるんですよ。

テリー 「SASUKE」は、ちょっと形は変わるけど、2028年のロサンゼルス・オリンピックの正式種目候補だからね。

デーブ あれは「たけし城」の延長ですよ。あと、海外だと「志村けんのだいじょうぶだぁ」とかも人気ですよね。わかりやすいじゃないですか、ゲラゲラ笑って。日本語を学ぶ外国人はみんなあれ見るんです。

テリー ああ、なるほど。

デーブ だから、早朝バズーカも世界的に見てると思うんですけど、あれは安保条約があるから。

テリー そうか(笑)。じゃあデーブ、そろそろ時間だから。また今度「サンジャポ」に行くよ。

デーブ MXテレビも来てくださいよ。「バラいろダンディ」。もう何言っても大丈夫ですから。今日の続きをやりましょう。

◆テリーからひと言

デーブとはほんとに付き合いが長くて、戦友みたいなもんだよ。いつかデーブが作った番組も見てみたいね。

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