サッカー元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで「指導者」について語った。
スポーツ界では指導者による体罰や行き過ぎた指導が問題視されることも少なくない。サッカー界でも6月に名門・東福岡高校の総監督が部員の頬を平手打ちして引責辞任するという騒動が発生したばかり。いずれは指導者にと考える城氏にとっても、無視できないようだが…。
「自分たちの世代は当たり前に体罰があった」、当時の体罰は「9割5分、理不尽だった」と振り返った城氏。
それでも体罰を受けたことで、
「痛みが記憶に残る。もっと頑張らなければいけないという気持ちになる」
とも話し、その理由を、
「昔の先生は熱かった。愛があった。今の指導は業務をこなしているように感じる」
としている。ただ、スペインでプレーしたこともある城氏は欧州では体罰を見たことがないと説明し、今は絶対にしてはいけないと断言。指導者こそ勉強の必要があると訴えたが、その一方で、
「体罰はなしだけど厳しい指導をする学校を作るのもいいのではないか。生徒に厳しく接する、そんな指導を望む親もいる」
と提案したのだ。サッカーライターは指摘する。
「動画の視聴者からは、それはよくあるただの強豪校ではないかと指摘されています。城氏の出身校である鹿児島実業高校も練習が厳しいことで知られています。わざわざそんなサッカー部を作らなくても、すでにありますからね」
発言からもわかるように城氏は指導に関しての理解は深くないようだ。コメント欄は「体罰について話すならもっと詳しくなって」「体罰に関する認識が間違ってるのでは」という声が寄せられている。日本のスポーツ指導を揺るがしかねない体罰問題。もっとしっかりと学んだ上で、新たな提案をしてほしいものだ。