駅そば店の数は少なくないが、鉄道ファンが愛し足繁く通う店は限られる。その1つが、西武の所沢駅1番線ホームにある「狭山そば」だ。
狭山そば所沢駅1番ホーム店は1972年にオープン。店舗の改装を経て営業を続けてきたが、諸事情により2011年いっぱいで店を閉じた。ところが復活を願うファンの声は止まず、13年に奇跡の復活。以後も多くの通勤客に愛されている。
鉄道ライターが語る。
「以前と店構えは変わり、今はオシャレ感のある外装になっています。内装も明るく清潔感があって、女性でも入りやすい雰囲気です」
人気メニューは定番のかき揚げそばやミニカレーとのセットだが、
「店のおすすめは『特製豚肉そば』(写真)とのことでした。そばの上にそばつゆで煮た豚肉がたっぷり乗った、食べ応えのある一杯です」(前出・鉄道ライター)
狭山そばは所沢駅のほか、西武清瀬駅にも店を構えている。どちらも駅そばの雰囲気を持った名店ではあるものの、決定的な違いがある。
「所沢駅の店からは1番線に入線してくる列車を見ることができます。それを見ながら食べるそばが鉄道ファンにとっては最高なんですよ」(前出・鉄道ライター)
ホーム上にある駅そばは減り、今では貴重な存在になった。昔を思い出しながらそばをいただくのもよさそうだ。