彼女の場合、セレブぶりが鼻につくと言われようが、したたかだとバッシングされようが、まさに馬耳東風なのだろうか。良くも悪くも、それが神田うのというキャラクターであり、世間もそれを「うのだからしょうがないんじゃない」的に受け取るのだから、不思議なものだ。
「昨年パパさんがプレゼントしてくれたお気に入りのTシャツとスニーカーを履いて4年ぶりの隅田川花火、みんなで盛り上がりました」
そんなコメントを添えて、うのが自身のInstagramに、東京・隅田川の花火大会遊覧時の写真をアップした。7月30日のことだ。その際、彼女の服装と構図が、その3日前に「NEWSポストセブン」が「うのの夫の不倫現場」を報じた記事にある、不倫相手らしき女性とそっくり。案の上、SNSなどではこの話題が拡散し、なかなかの盛り上がり。「不倫相手とのツーショットを丸パクリするとはさすが、うの!」「てことは、パパさん、2人に同じTシャツとスニーカーをプレゼントしたってこと?」「不倫相手はこの写真をどう見るんだ」といった具合だった。
とはいえ、彼女のこれまでの言動を見ていれば、この「パクリ写真」によるいたずらなど、まだかわいいほう。
忘れもしない、2006年11月13日に行われた、夫・西村拓郎氏との結婚記者会見では、結納の日に撮った両親との3ショット写真に美川憲一の顔をコラージュさせ、報道陣を唖然とさせる。その後、婚約指輪を見せます、といってパチンコ玉で作った指輪を公開。しかし、これは会見用に用意した偽物で、その後に本物を見せるという、面倒な演出だった。報道陣からは失笑が漏れたものである。うの節も次々と炸裂。
「(プロポーズの言葉は)日々違います。1年位前からほぼ毎日です。昨日もしてくれたし、今日もしてくれると思います、結婚してからも、し続けるとおっしゃっていました」
「(彼からは)うの、うのちゃん、ベイビー、僕のプリンセスと呼ばれています」
「過去の男性たちに非常に感謝しておりまして、彼らとの関係がなければ、今の私はいない」
報道陣も翻弄されっぱなしの会見になったのだった。。
むろん、明治神宮での挙式後の記者会見(2007年10月8日)でも、独特の言い回しが飛び出す。
「夫婦の実感はありません。家事は…結婚したからといって、するようになることはないです。ただ、お料理は家事じゃなくて『作品作り』なのでやります」
2人の結婚生活はこの10月で16年目に突入するわけだが、もはや夫の不倫騒動など、どこ吹く風。母は強し、そして、うのはさらに強し、といったところだろうか。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。