過去作品に「パクリ」の指摘が相次ぎ、ついに2020年東京オリンピックエンブレムは撤回。アートディレクター・佐野研二郎氏の「盗作騒動」である。
国内外を揺るがす大問題に発展したわけだが、この波紋は芸能界にも及んでいる。
「佐野さんの騒動が起こったのをきっかけに、芸能事務所の動きも慌ただしくなっています」
と教えてくれたのは、広告代理店の社員である。
「芸能人の中には、神田うの、浜崎あゆみ、辻希美、益若つばさ、MEGUMIといった独自プロデュースでブランドを展開している人も多くいるんですが、今、そういった自社タレントの『作品』にパクリがないか、徹底的に調べているんです」
主に芸能人がプロデュースしているのは衣服やバッグ、傘といった品物だが、
「これらほぼ全てがプロのデザイナーとの『共同製作』という形なんです。今回の騒動で『ウチの商品もヤバいんじゃないか』といった声が芸能事務所で噴出し、過去に共同製作したデザイナーにも連絡を取り、慌てて調査しているんですよ」(前出・広告代理店社員)
思わぬ形で「盗作騒動」の影響を受けている芸能人たち。「延焼」しないことを祈りたい。
(白川健一)