8月20日のDeNA戦(横浜)に勝利し、優勝へのマジックナンバーを「26」に減らした阪神。
先発、リリーフ陣の安定感に加え、打線は1、2番の近本光司&中野拓夢コンビ、4番・大山悠輔のほか、夏場から3番ライトに定着したドラ1ルーキー・森下翔太の存在感が光っている。
前半戦はプロへの適応に苦しんだが、後半戦は勝負強いバッティングを披露。3月~5月は打率1割台だったものの、8月(20日終了時点)は2割6分8厘、2本塁打、8打点と好調だ。
そんな森下に、19日放送の「せやねん!」(MBSテレビ)が独占インタビューしている。
打撃が上向くきっかけになった一打は7月9日のヤクルト戦(甲子園)、8回裏ノーアウトから放ったプロ1号ホームラン。
「打てている時期は積極性だったり、どんどん振りにいく姿勢ができていると思う。プロ1号ホームラン以降、打撃がやりやすくなったと思います」
として、さらにこの本塁打が生まれた背景には、打ち方を変えたことがあると説明。開幕当初はバットを寝かせて構えていたが、立たせる構えに変更。投手が投球フォームに入るまではバットを肩につけていたが、寝かせていたバットを一気に上げるとタイミングが遅れるため、最初からバット立てて打つとそのまま打ちにいけるのでタイミングが早くとれるようになったとか。
森下はチーム内でイジられるキャラで知られるが、糸原健斗には最もイジられるといい、
「ベンチ裏とかそういうところで、すごく声をかけてくれるので、やりやすい雰囲気を作ってくれているのは糸原さんの力なのかなと思います」
と答えていた。これからマジックを減らしていく中で、そんな愛されキャラの森下の活躍は欠かせない。
(鈴木十朗)