現在、セ・パ交流戦中のプロ野球だが、セ・リーグのペナントレースを引っ張ってきたのが阪神タイガース。5月は19勝5敗で、55年ぶりに球団の月間最多勝利の記録に並ぶという快進撃だった。
その要因の一つとなったのが、開幕当初、不振にあえいでいた佐藤輝明内野手の復調。阪神OBで近畿大学の先輩でもある糸井嘉男氏は、先ごろ放送された「せやねん!」(MBSテレビ)で佐藤に直撃インタビュー。復調の理由に迫っていた。
糸井氏に「復調のきっかけになったホームラン」を聞かれた佐藤は、
「1本目ですけど。あれぐらいから徐々に良くなっていったので」
と、4月26日の巨人戦で戸郷翔征投手のインハイのストレートを捉えた第1号ホームランを挙げた。
佐藤によれば、その打席で「こういう形で打てばいいのか」というのが見えたそうだが、そこで番組では、開幕当初と第1号ホームランのとき映像を比較しつつ、改めて佐藤の修正点を解説。
開幕当初は、(投手側から)背番号が見えるほど背中が内側に入りすぎて、インコースが見えにくくなっていた。しかし第1号を放ったときは背中を真っ直ぐに伸ばし、インコースが見えやすいように修正していたとした。
ただ、修正しても調子が悪くなると再びクセが出てしまうもの。佐藤の好不調は、今回解説された点に注目しておくと分かりやすいかもしれない。
(鈴木十朗)