8月19日に神宮球場で行われたヤクルト×中日戦で発生した衝撃的なアクシデントに、スタジアム全体から悲鳴が上がった。
7回表、打席に立った中日・石川昂弥がヤクルトの2番手・木澤尚文から頭部死球を受ける。うずくまった石川は歩くことができず担架で運ばれ、緊急交代を余儀なくされたのだ。
その後「左側頭部の打撲」と診断された石川は20日に登録を抹消。命に別状はなかったものの、心配の声が相次いでいる。
そんな中で炎上しているのが、ヤクルトの守護神・田口麗斗だ。この試合で9回に登板し、チームの勝利に貢献した田口は、試合後に恒例となっている「勝利の舞」パフォーマンスを披露。石川の死球後であることから「あまりに不謹慎だ」と中日ファンのみならず、野球ファン全体から怒りの声が噴出したのだった。
試合当日の午後10時過ぎ、田口は自らのX(旧Twitter)を更新。
「試合中、試合直後だったので情報が入ってきておらずいつも通りスワローズファンの皆様へのパフォーマンスをしました。石川選手の無事を祈ります。ドラゴンズ関係者の皆様不快な気持ちになる行動をとってしまいすみませんでした」
と綴ったが、この謝罪は逆効果だったと、スポーツライターが語る。
「これで炎上が収まるかと思いきや、ファンの怒りがさらに加速してしまいました。『嘘をつくな』とのリプライが田口のアカウントに多く寄せられているんですよ。それが『情報が入ってきておらず』との弁明に対してのものです。石川が担架で運ばれる際、田口はフィールド内のブルペンにいたことが確認されている。頭部死球の瞬間は見ていなくても、客席のザワつきや石川が運ばれていったことを知らないというのは、いかにも不自然です」
守護神も自らの火消しは苦手なようである。
(川瀬大輔)