「食ってかかるような選手、いなかった?」
「いるいる!いました!ゲーム中に…田口!」
野球解説者・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演すると、槙原氏との会話で1人の投手を名指ししたのは、元巨人投手コーチの斎藤雅樹氏。10月1日の投稿回でのことである。
田口とは、13年にドラフト3位で巨人入りし、21年にヤクルトに移籍した田口麗斗を指す。
連覇を果たした今季のヤクルトで、田口は中継ぎ左腕としてフル回転。45試合に登板して18ホールド、防御率1.25の好成績を残した。
「ヤクルトに移籍してからは水を得た魚のごとく、大事な場面での好投が光るようになりました。パフォーマンス好きなムードメーカーとしても、大いに貢献していますね。今や高津監督が信頼する、勝利の方程式の一角を占めています」(スポーツライター)
斎藤氏が再び、巨人時代の田口の行状を説明する。
「熱くなってるわけですよ。でも、交代とかあるわけじゃないですか。『田口、終わり』って言ったら『ウウッ!』みたいな感じで来たんですよ。その時に怒ってもしょうがないから『田口、ご苦労。今日はここでやめとこう』って言って。あいつ、すっごい文句言いたそうな顔してましたけど。田口ぐらいでしたね、顔にグッて出したのは」
「顔に出すと、ヤクルトに行かされるとか、そういうのは…」
「いやいやいや、そういうのはない!」
槙原氏のジョークを食い気味に否定した斎藤氏は、「それくらいの気迫は必要だ」と、田口を評したのだった。その気迫が、貴重な戦力として、ヤクルトVを後押ししたのだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)