ジャニー喜多川氏の性加害を受け、新たにジャニーズ事務所社長に就任した東山紀之。9月7日の会見では年内でタレント業を引退し、「今後は被害者に真摯に向き合って補償問題に誠実に対応する」と宣言していた。
突如の東山の俳優業引退は2018年の滝沢秀明氏の引退劇をと彷彿させるが、東山を応援していたファンにとってはまさに晴天の霹靂だったのではないか。
東山は15年から放送されているドラマ「刑事7人」(テレビ朝日系)で主役を演じ、個性溢れるメンバーとともに事件に立ち向かう姿が好評を博している。これまで全9シーズンが放送され、視聴率は常時2ケタをキープ。来年夏に放送されるであろう「シーズン10」に期待が寄せられていた。
テレビ誌ライターが語る。
「『刑事7人』は決して派手なドラマではありませんが、根強いファンも多く、テレビ朝日では『相棒』のような長寿ドラマにしたいと考えていたようです。東山もシーズン9のクランクアップ時、『この現場だけは変わらず安心して過ごせる場所』と『ホーム感』を実感したことを明かしていましたが、主役が抜ける以上、続編は難しいでしょうね」
テレビ朝日の人気ドラマシリーズにおいては、女優の沢口靖子主演のドラマ「科捜研の女」では昨年放送のシーズン22からコミカルなテーストを排除し、ミステリアスな作風にリニューアルした。「刑事7人」もメンバーを入れ替え再出発する可能性もあるが、もはや東山に対する負のイメージが強くなってしまった以上、シーズン9で完結した方がいいのかもしれない。
(ケン高田)